中国科学院地質および地球物理研究所が5月8日に明らかにしたところによると、同研究所の林楊挺研究員のチームは、月探査機の「嫦娥6号」が持ち帰った月面標本を分析することで、太陽系内の小惑星が地球・月系に衝突した歴史的変化、特に炭素質小惑星(炭素を比較的多く含む小惑星)の衝突の規則を明らかにしました。炭素質小惑星が地球・月系に衝突した時期は、予想よりも遅かったことが分かったとのことです。

研究チームは「嫦娥6号」が持ち帰ったサンプルから、金属粒子を含む衝突によって形成された断片40個を発見しました。断片は2種類あり、うち1種類は約28億年前の月の玄武岩で、小惑星衝突の痕跡です。もう1種類は、より古い月の高地から飛んできたもので、43億年前の衝突にさかのぼることができます。

分析によると、この2種類の断片中にある金属粒子の多くは小惑星のもので、古い断片の中には炭素質小惑星に関連する金属粒子が極めて少ない一方で、新しい断片に含まれる炭素質小惑星関連の金属粒子の割合は大幅に増加しています。

これは、43億年前から28億年前の間に、地球・月系に衝突した小惑星のタイプが明らかに変化し、早期は主に非炭素質小惑星であり、後期になると炭素質小惑星による衝突回数が顕著に増加したことを示しています。

科学者は、この変化は太陽系の巨大惑星の軌道の遷移、小惑星自体の軌道の遷移、または大型炭素質小惑星の衝突による解体と関係がある可能性があると推測しています。(提供/CGTN Japanese)

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