台湾は18日から6日間の日程でスイス・ジュネーブで開かれる世界保健機構(WHO)の第76回総会に今年も招待されなかった。中国が反対しているためだ。
台湾・中央通信社によると、台湾は2009年から16年までオブザーバーとして総会に参加していたが、17年以降は招待されていない。「一つの中国」を主張する本土側は参加に反対している。
台湾の石崇良・衛生福利部長(保健相)は11日の記者会見で、台湾は現時点で正式な招待状をまだ受け取っていないと説明。総会期間中に代表団を率いて現地を訪問し、関連のフォーラムを開催する方針を明らかにした。
フォーラムは総会期間中に4回開催して各国と交流する予定で台湾でのC型肝炎対策などを紹介する。WHOは30年までの「ウイルス性肝炎撲滅」を目標に掲げており、台湾は25年にすでにC型肝炎撲滅の基準を達成した。
外交部(外務省)も総会期間中、台湾のスマート医療やヘルスケア産業を紹介する展示会を開く。会見に同席した林佳竜・外交部長(外相)は台湾が総会に招かれていないことは台湾のみならず、世界にとっても損失だと指摘。台湾はWHOに加盟していないものの、依然として貢献を続けていると訴えた。
台湾がWHO総会に合わせ、スマート医療などの展示会を行うのは初めて。外交、医療、経済・貿易など分野をまたいだ訪問団を組織し、医療機関や業者と共に「台湾は手助けできる」(Taiwan Can Help)の理念を発信するという。
WHO総会で取り上げられるとみられるのは、大西洋のクルーズ船で集団感染が発生し死者が出た「ハンタウイルス」。ハンタウイルスはネズミなどのげっ歯類が媒介するとされ、台北市は市内全域で大規模な清掃・消毒作業を進めている。
今年1月には市在住の70代男性がハンタウイルスに感染して死亡。男性の自宅周辺で捕獲されたネズミからハンタウイルスの陽性反応が確認されていた。(編集/日向)











