湖北省武漢市の武昌職業学院の運動場で22日、羽を広げると78センチに達する巨大な「チョウ」が美しく舞っていた。これは特殊効果でも玩具でもなく、同校の無人航空機スマートデバイス技術応用学院の学生・艾雨慶(アイ・ユーチン)さん(21)率いるチームが手作りしたチョウ型の飛行ロボットだ。
昨年、チョウ型ロボットの動画を目にした艾さんは、「これは売れる!」とピンときたという。そして、同級生を誘い、30万元(約705万円)の資金をかき集めて会社を立ち上げた。
しかし、「チョウを飛ばす」というのは、多くの人が思っているより難しい。艾さんは、「コア技術は羽の構造とバランス。完全に左右対称でなければならず、材料がわずかにずれているだけでうまく飛ばない」と、頭を振りながら材料選びに苦労した過程を振り返った。
そして、最も行き詰っていた時、艾さんはチョウのドキュメンタリーを片っ端から見たそうで、スロー再生で見ると、本物のチョウが羽ばたくと空気の渦ができることを発見。「重さと強度の間の絶妙なバランスを再現しなければならないのだ」と突然ひらめき、コーティングされたポリエステル生地を使うことにしたという。生地は紙のような薄さであるものの、防水性を備え、摩耗にも強い。
炭素繊維の骨格からサーボモーターの取り付け位置の3Dプリントに至るまで、艾さんは寮で部品一つ一つを手作業で制作した。寮の片隅には失敗作の山ができたという。
次第にこの手作りのチョウはドローンフォーラムや微信(WeChat)のグループチャット、ショート動画共有アプリ「抖音(中国版TikTok)」を通して少しずつ人気を集めるようになり、昨年下半期に大学生の愛好者がついに1機目のチョウを買ってくれた。その後は、口コミが広がり、飛ぶように売れるようになった。
ブライダル業界の会社や小中高生を対象にした科学知識普及機関、ドローンのユーザーなどから注文が入り、一番多い時で1度に10機売れたという。
6月に卒業する艾さんは自身の会社の業務に専念する考えだ。「若者はいろんなアイデアを考えて行動しなければならない。今後失敗することがあっても後悔しない」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)











