2026年5月30日、中国のSNS・小紅書(RED)に「声優のアイドル化に反対」だと主張する投稿があり、中国のネットユーザーからさまざまな意見が寄せられている。

投稿者は、「新世代の声優の中にも演技のうまい人は確かにいる。

しかし、平均的に見ればベテラン世代には及ばず、声質や音色もごく平凡である。今のように、自分から好意的に解釈したり想像力で補ったりしなければならない時代ではなく、声を聞くだけで心を動かされたあの時代に戻りたい。やはり声優にとって最も重要なのは『声』なのである」とつづった。

その上で、「声優のアイドル化に反対するといっても、声優が表舞台に立つこと自体に反対しているわけではない。収入向上につながるのであれば、それは良いことである。アイドル化を意識するあまり容姿を過度に重視し、その結果として声や演技力の評価が後回しにされることである。声優はあくまでも声優、つまり吹き替えやアフレコを行う俳優である。最も重要なのは、やはり声と演技なのである」と述べた。

この投稿に、中国のネットユーザーからは「そうなんだよ。自分は声優の容姿には特に期待していない」「声質が似すぎているんだよね…。聞き分けが難しいし、印象にも残りにくい」「確かに。昔の声優がアイドル的な活動をしていたのは、まず実力があったからこそなんだよね。

今は順番が逆になっていて『まずアイドル化して、そのあと声優になる』みたいな感じがする」「声優の役割は、あくまでキャラクターに声を与えることだと思う。アイドル化が進んだ結果、どの役をやっても同じ声で演じる人が増えて、聞いているとキャラクターではなく声優本人がしゃべっているように感じる。逆にキャラクターの方が、その人のための舞台装置みたいになってしまっている」と共感する声が集まった。

一方で、「でも『ラブライブ!』みたいなケースは結構良いと思う。結局、声優だって生活していかなきゃいけないんだから」「最近は2.5次元企画が人気だし、日本の声優って歌もうまいし、ダンスもできる人が多い。とにかく習得しているスキルが多い印象。自分は単純に声優の歌が好きだし、もともと2.5次元コンテンツも好きだから、そこまで悪いとは思わないかな」「自分もそう思うけど、多分今は声優業だけでは昔みたいに稼げなくなったんだと思う。作品が大ヒットすれば大きくもうかった時代と違って、近年は爆発的に人気が出る作品もかなり減ったし、昔あったラジオ番組やテレビ番組もほとんどなくなった。結局は市場の需要の問題なんだろうね」と擁護する意見も寄せられた。

また、「アイドル化していて良かったと思うよ。ファンがいるからこそ権利保護の活動もできるし、そうじゃなかったら人工知能(AI)のせいでとっくに全員失業していたかもしれない」「AIが出てくる前なら『嫌なら見なければいい』『おすすめに出ても興味なしを押せばいい』と言っていたと思う。でも今はむしろ幸運だったのかもしれない。

表に出るようになったおかげで、AIへの権利保護も主張しやすくなった。もし裏方のままだったら、AIに仕事を奪われても声を上げにくかっただろうし」と分析する声も上がった。(翻訳・編集/岩田)

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