連休明け4日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比439.86ポイント(1.71%)高の26216.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が142.78ポイント(1.64%)高の8824.61ポイントと反発した。売買代金は1076億2830万香港ドルとなっている(4月30日前場は1565億8510万香港ドル)。

 投資家のリスク回避スタンスが薄れる流れ。原油高騰の一服と米ハイテク株高がプラスだ。1日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前日比3.0%安の101.94米ドル/バレルと続落。米イランの和平交渉を巡っては、米側が強硬姿勢を崩していないとの見方もあるが、イラン側が交渉の姿勢を示すなど、徐々に進展している。また、先週末の米株市場では、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%高と3日続伸し、連日で史上最高値を更新した。
 中国の政策に対する期待感も根強い。4月末に開かれた中央政治局会議では、不動産政策が1年ぶりに取り上げられたほか、「人工知能(AI)+」行動を全面的に実施する考えなども示された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が8.8%高、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が5.6%高、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が5.6%高と上げが目立った。小米については、自動車部門の4月納車台数が前月比で5割増と伸びが加速したことを材料視している。小米やアリババの上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は2.9%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
 セクター別では、半導体が高い。上海復旦微電子集団(1385/HK)が8.0%、愛芯元智半導体(600/HK)が7.5%、英諾賽科蘇州科技(2577/HK)が5.0%、華虹半導体(1347/HK)が4.8%ずつ上昇した。

 中国の不動産セクターも物色される。万科企業(2202/HK)が7.0%高、広州富力地産(2777/HK)が4.2%高、中国海外発展(688/HK)が2.5%高、合景泰富地産(1813/HK)が1.9%高で引けた。
 自動車セクターもしっかり。小米集団のほか、理想汽車(2015/HK)が4.5%高、長城汽車(2333/HK)が3.8%高、奇瑞汽車(9973/HK)が2.4%高で前場取引を終えた。各社の4月販売は概ね良好。それぞれの販売・納品実績は前年比プラスが継続した。
 他の個別株動向では、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)が6.2%高。韓国サムスン電子との特許紛争を巡り、英国で勝訴したことが支援材料だ。ロンドン高等法院はこのほど、サムスンに対し、ZTEへの特許ライセンス料として、3億9200万米ドル(約616億円)の仮払いを命じている。
 半面、石油セクターはさえない。百勤油田服務(2178/HK)が3.8%、中油燃気集団(603/HK)が3.4%、中国海洋石油(883/HK)が2.5%、中国石油天然気(857/HK)が2.1%ずつ下落した。
 一方、本土市場はメーデー(労働節)の連休により、あす5日まで休場。
6日から取引再開する。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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