台湾のネット調査サイト「DailyView網路温度計」が日本旅行で行くべき10カ所をランキング形式で紹介した。
台湾の海外旅行市場で日本は長年、高い人気を維持しているが、日本を何度も訪れたくなる理由の一つとされているのが「歴史文化に対する丹念な保存」だ。
6~10位は「古都奈良の文化財」「知床」「琉球王国のグスク及び関連遺産群」「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」「厳島神社」の順となった。
10位 厳島神社
網路温度計の記事(以下、記事)は「もしインスタグラムで海に浮かぶ巨大な鳥居を見たならたぶんここだ」と記し、潮の満ち引きで変わる姿を見るために満潮・干潮の時間をわざわざ調べる人も少なくないと伝えた。また、ネット上に「厳島神社は言葉を失わせる美しさ。ただ静かに見つめるしかない存在」「神社が海や山と一体になり、荘厳で静かな雰囲気。ゆっくり歩いて静かに眺めるのにぴったり」との感想が寄せられたことも紹介した。
9位 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
記事では「これら島々は日本の国土面積の0.5%にも満たないが、豊かな生物多様性を誇る」とし、奄美大島と徳之島だけに分布するアマミノクロウサギや同じく沖縄島北部やんばる地域だけに分布するヤンバルクイナ、西表島のみ分布のイリオモテヤマネコを「生物進化の研究においても非常に重要な存在」と紹介。また、現地では生態保護に対して極めて高い意識が持たれていることも伝えた。
8位 琉球王国のグスク及び関連遺産群
記事は「首里城を中心に沖縄本島に点在する九つの文化財は、東アジアや東南アジア交易の中継地となった琉球王国の輝きを物語る」と記し、「一つのルートとして訪れることができ、1日かけてゆっくり巡る人も多い」「その間をゆっくり歩くと、石垣と広々とした海が交差して独特の風景が見られる」などと紹介。また、2019年の首里城火災、正殿を含む建物の焼失に言及して「正殿前には1対の大龍柱が残っており、大勢の観光客が足を止めてカメラに収める」「多くの文化財が修復中に閉鎖されるのとは違い、首里城では復興の過程を観光客が間近で見ることができる」と伝えた。
7位 知床
記事は、「一方にはオホーツク海に面した険しい断崖、もう一方には雄大な知床連山と原生林という二面の景観を持つ」「神秘的な知床五湖は連なる山影を静かに映す」などと伝え、冬の流氷など知床の四季折々の魅力もネット上で話題を呼んだことを紹介した。また、「知床には極めて整った海と陸の生態系がある」と記し、ヒグマやシカ、海鳥、猛禽類など野生動物の重要な生息地になっていると説明。「バードウォッチャーにとっては夢のような場所だ」とも伝えた。
6位 古都奈良の文化財
記事は「710~784年にかけて、奈良は都として初期の政治体系と都市計画の基礎を固め、全体の配置は長安が参考にされた」と記し、東大寺の大仏、春日大社、平城京跡、春日山原始林などを歩けば8世紀の都の生活と信仰に触れられると紹介。また、「奈良と言えば公園を自由に歩くシカを思い浮かべる人も多いが、本当に人々の足を止めさせるのは保存されてきた歴史の風景だ」と述べた上で、東大寺大仏殿にネットユーザーから「ここは信仰の中心であるだけなく、当時の日本の芸術、工芸、文化の最高の殿堂だ」と感嘆の声が寄せられたことを伝えた。
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そして、1~5位は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」「古都京都の文化財」「白川郷・五箇山の合掌造り集落」「紀伊山地の霊場と参詣道」「姫路城」の順となった。
5位 姫路城
記事は、「姫路城は日本を代表する城郭の一つで、白い漆喰の壁が翼を広げる白鷺の姿に似ていることから『白鷺城』とも呼ばれる。戦火や地震を経てもほぼ原形を保ち、江戸時代初期の姿を今なお見ることのできる数少ない木造建築だ」と紹介。また、「近年はネットでさまざまな楽しみ方がシェアされている」として、堀を遊覧する和船に乗って低い角度から天守を仰ぎ見る方法や、水面に映る「逆さ城」が楽しまれていることを伝え、春の桜、秋の月、夜のライトアップなど同じ城でも季節や時間によってさまざまな表情が見られることも取り上げた。
4位 紀伊山地の霊場と参詣道
記事は、「熊野古道がつなぐ紀伊山地の霊場は宗教、自然、道を共に登録した珍しい世界遺産。吉野・大峯、熊野三山、高野山で構成され、1200年以上続く信仰の道であることから『東洋の巡礼の道』と称される」と紹介。また、吉野の修験道文化、熊野三山の神社信仰、高野山の寺院群を挙げて「山岳の中で独特の宗教文化が形成された」と記し、熊野古道を代表する中辺路を歩いたり、宿坊に泊まって読経や座禅を体験したりする人は多いと伝えた。「名所を急いで巡るよりも、山と信仰が織り成す時間をゆっくり感じたい場所」ともしている。
3位 白川郷・五箇山の合掌造り集落
記事は「深夜、谷間が厚い雪に覆われ、60度もの傾斜を持つかやぶき屋根の家々が明かりに照らされて温かい光を放つ。見た人は、別世界に足を踏み入れたような感覚になる。白川郷・五箇山の最も魅力的な風景だ」と紹介し、「現在も多くの古民家が公開されていて、建築空間から生活の細部まで、人と自然の共存を見ることができる」と伝えた。また、「山間部でアクセスがやや複雑なため、旅行計画を立てる際にハードルの高さを感じる人もいる」として、台湾の旅行会社が手がける周遊ツアーについても紹介した。
2位 古都京都の文化財
記事は「京都市、宇治市、大津市にある17の文化財で構成される」と記し、「清水の舞台」の清水寺、金色に輝く金閣寺、10円硬貨で知られる平等院などの名を挙げてから「国宝級の名所がつながり合って古都の歴史の姿を浮かび上がらせている」と紹介。また、ネット上には複数の場所を巡る1日ツアーに参加した人の体験談が多く寄せられているとし、「個人で行くのはなかなか大変だから(1日ツアーは)すごく便利」「担当のガイドさんは元気いっぱいで、現地の歴史や環境、ルートにすごく詳しかった」などの声が聞かれたことを伝えた。
1位 富士山-信仰の対象と芸術の源泉
記事は、調査の中で富士山が圧倒的な話題量を誇ったことを紹介した上で、「富士山が日本の観光と文化における指標的存在であることを示している」と指摘した。さらに「富士山では登山の他、頂上に立ってご来光を拝むのも人気だ」などと伝えたほか、「影響は芸術や人々の日常生活にも及んでいる」と言及。「葛飾北斎の『富嶽三十六景』から現代のSNSに見られるさまざまな撮影アングル、河口湖でのウエディングフォトや空からの俯瞰(ふかん)に至るまで、富士山は旅人の記憶の中で最も代表的な風景であり続けてきた」とし、「これほど高い話題性を維持するのも不思議ではない」と結んだ。(翻訳・編集/野谷)











