中国には衛生面で相反する2つの隣国があるという。それは「日本」と「インド」だ。


日本の清潔さは世界的に有名であり、日本と比較すると中国はひどいといった話題がよく取り上げられるが、中国メディアの今日頭条は9月29日、インドは中国の比ではないと主張し、インドと日本という中国の隣国は衛生面で「両極端」にあると主張した。

 記事はまず、日本が清潔で衛生的であることは疑問の余地がないと紹介。控えめに言っても、世界で最も清潔な国の1つであることに間違いないとし、日本の清潔さを強調した。

記事には日本の都市の写真や、趣のある小道の写真などが多数掲載されているが、日本ではどこでもゴミ1つなく、確かにきれいであることを感じさせる。日本ではゴミの分別も細かく、18種類にゴミを分別する都市もあるほどだとも紹介した。

 では、記事が主張する「日本と逆の極端」にあるというインドはどうなのだろうか。
たびたび日本と比較され、街が汚いと言われる中国からみても、行ったら「常識が覆される」ほど汚れているという。

その汚れの程度については、「3歩ごとに1個のゴミがあり、5歩ごとに1個のフンがある」ほどだと表現。誇張した表現にも思えるが、記事が掲載している写真を見てみると大げさな表現とは言いがたい状況が写っている。1日中清掃員が掃除している中国は、日本ほどではないとはいえ、そこそこ清潔さが保たれている。

 インドの場合、ゴミのポイ捨て以外にも、街中を神聖な動物とされる牛が自由に歩き回っていることも関係しているという。日本とインドという中国の隣国が衛生面で「両極端」にあるという主張はあながち間違っているわけではないようだが、中国は自国の衛生面を棚にあげてインドの衛生面を論じることはできないのではないだろうか。
(編集担当:村山健二)(イメーシ?写真提供:(C)zatletic/123RF)


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