新型コロナウイルスがは経済全体に大きな影響を与えている。これには外食産業なども含まれ、中国産野菜の輸入が減少しているため日本では入荷に不安を抱える飲食店も多いようだ。
中国メディアの今日頭条は5日、日本には中国産の食材がどれほど多かったが分かったとする記事を掲載した。

 記事はまず、日本は野菜などの食材を中国からの輸入にかなりの程度依存していると紹介。日本のスーパーで中国産の食材を見かけることはあまり多くないので目立たないが、たまねぎやにんにくを始めとする食材は外食産業でかなり使用されており、今回の新型コロナウイルスの感染拡大で輸入減少が不安視されていると伝えた。

 例えばニンニクの例を見ると、2月の2週目には前年に31万キロ輸入していたところ1万キロにまで減少しており、たまねぎも前年の516万キロから57万キロにまで落ち込んだという。

 記事はさらに、日本はねぎ、ニンジン、キャベツなどでも中国からの輸入に頼っていると紹介。野菜のほかにも、鶏肉、野菜冷凍食品、うなぎ、大豆なども輸入しており、特に野菜は、中国からの輸入にかなり依存しているため長期化すれば大きな影響になるはずだと伝えた。


 今回の新型コロナウイルスの感染拡大で、多くの農家は収穫物を出荷できないでいるとの報道もあり、中国では食品業界も含めたサプライチェーンが不安定になっていると言えるだろう。とはいえ、中国の経済活動は徐々に回復しており、多くの工場も操業を再開しつつあり、物流も回復してきていることは朗報だ。

 しかし今度は、パキスタンで発生したバッタによる蝗害(こうがい)が国境を超えて中国へ進入することが危惧されている。中国が蝗害の被害を受けるようなことになれば、ただでさえ新型コロナウイルスで不安定になっていたサプライチェーンが大打撃を受け、日本も大きな影響を受けるに違いない。中国産に頼ってきた日本の食材には、まだ大きな不安が残っていると言わざるを得ないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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