かつて日本では寝台列車が日本各地をつないでいたが、今ではめっきり少なくなってしまい、現在定期運行している寝台列車はサンライズ瀬戸・出雲だけになった。しかし、旅行そのものを楽しむ目的のカシオペア紀行やTWILIGHT EXPRESS瑞風、それにTRAIN SUITE四季島、ななつ星in九州などは、豪華観光列車として人気が高い。
中国メディアの百家号は17日、日本と中国の寝台列車の違いを紹介する記事を掲載した。

 記事は、導入が早く歴史ある日本の寝台列車は「広くて、きれいで、豪華だ」と紹介。個室のデザインが凝っていて、高級ホテルと見まがうような部屋もあると伝えた。「その辺のホテルよりも風情がある」と、「いかに日本人が良い思いをしているか」を伝えている。ただ、価格もホテル並みとなかなか高く、日本の寝台列車は快適さを追求しているようだとも伝えている。

 その点、中国の寝台列車はかつての日本と同じく安く長距離移動できるという目的が主のようだ。
中国では高速鉄道が普及したものの、やはり時間をかけても安く移動したいという人は多く、昔ながらの寝台列車は根強い需要がある。記事は、中国の寝台列車について、車内は騒がしく3段ベッドの上段は上るのが面倒で、ベッドは狭くて硬いと紹介。しかし運賃の安さが魅力だと伝えているが、旅行がメインになっている日本とは目的が違うので、それも当然だろう。

 記事は指摘していないが、日本と中国の寝台列車とではプライバシーの保護という点でも大きく違うと言えるだろう。記事は、中国の寝台列車内の3段ベッドを写真で掲載しているが、カーテンがないのが見て取れる。おしゃれな個室、または半個室で、静かに車窓を眺めながら旅を楽しめる日本の寝台列車とは全くの別物と言えるだろう。


 日本では、9月11日にJR西日本のWEST EXPRESS銀河も運行を開始している。おしゃれでゆとりあるデザインだが、本来の目的である移動を重視して財布に優しい寝台列車を特徴にしているそうだ。日本の寝台列車には、移動を楽しませてくれる魅力があると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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