日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長と今泉守正女子委員長が18日、なでしこジャパン(日本女子代表)の新指揮官に就任した狩野倫久氏(49)の監督就任会見に同席。世界一奪還への舵取りを狩野監督に託した理由などを語った。


 契約満了によるニルス・ニールセン前監督の退任を受けた今回の人事について、宮本会長は外国人を含む数名の候補者の中から行われたことを明かしつつ、「ブラジルで行われる来年のワールドカップで再びなでしこが世界一になるというところから逆算をした時に、その体制でいいのか、もしくは新しい体制を構築する方がそこに近づけるのかということを様々な検討した結果、今回の決断に至った」と説明。アジアカップ優勝など、前任者の功績を認めつつも、2027年の世界一奪還を最優先に判断した形だ。

 今泉女子委員長によれば、選考の軸は「国際経験」「戦術の浸透力・構築力」「チームマネジメント」「女子サッカーへの理解」、そして「日本の選手の特性を生かしながら世界で勝つための明確なプランを持つこと」の5つだったと主張。狩野氏は、U-17・U-20女子代表監督として世代別のW杯を経験し、前回のU-20女子W杯では決勝進出・準優勝という実績を残している。

 さらに、ニールセン前監督のもとでヘッドコーチを務め、現チームの内情を熟知している点も高く評価。今泉委員長は「限られた時間の中で、新しい体制となっても不安要素を最小限に抑えながら、世界一奪還という目標に向けて細部にこだわり追求できる監督であると判断した」と、選考の決め手を語った。

 大きな期待を背負う狩野新監督は、「私たちが掲げる最大の目標は2027年ブラジルW杯優勝です。すなわち世界一奪還です。そこにアグレッシブで躍動感のあるフットボールでチャレンジしていきます」と力強く宣言。さらに「大きな一歩となる強い覚悟を持ってこの仕事を引き受けた。精神誠意全力で取り組んでいく」と並々ならぬ決意を口にした。

 確かな指導実績と現代表への深い理解、そして世界一へのビジョン。
すべての条件を備えた新指揮官のもと、なでしこジャパンは再び世界の頂点を目指す。
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