◆ラグザス presents 第32回 WBSC U―18 野球ワールドカップ ▽1次ラウンド 日本10―0南アフリカ=5回コールド=(8日・沖縄セルラー那覇)
開幕3連勝中の高校日本代表は南アフリカに10―0で5回コールド勝ちした。4連勝で同組3位以内が確定し、スーパーラウンド進出が決定した。
琉球の舞台で“猛虎魂”を燃やした。最大のピンチとなった4回2死満塁。中野は全5球、直球を押し込んだ。「自分の持ち味である強い真っすぐをピンチの中で出し切れたのは良かった」。見逃し三振で切り抜け、5回無失点9Kでチームを開幕4連勝に導いた。
「大阪桐蔭のエースですから。自信を持って投げてくれると思う」と、小倉全由監督(68)。期待通り、初回を3者連続三振で初登板の幕を開けた。1回終了後には雨天中断に見舞われたが、2、3回も3者凡退と崩れることはない。これで大阪桐蔭の投手はU―18W杯で9連勝。
私設応援団を率いた阪神ファンである祖父の遺言で「大虎(だいと)」と名付けられた。自身も虎党で、7日のリーグ優勝は宿舎のテレビで見届けた。「叫びながら動画を撮っていました(笑)」。現監督・藤川球児のような真っすぐを投げるプロ野球選手に―。高い志を掲げる日の丸の10番が、世界を相手に躍動する。
◆中野 大虎(なかの・だいと)2007年6月18日、大阪・和泉市生まれ。18歳。5歳時に幸シーサーズでソフトボールを始め、小学6年から大阪泉州ボーイズに所属。富秋中では浜寺ボーイズでプレー。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、2年時に春夏の甲子園に出場。最速149キロ。