パ・リーグ 日本ハム3―5西武(17日・エスコンフィールド)

 球場が悲鳴にも近い歓声に包まれた。1点を追う7回1死一塁。

西武・桑原将志外野手(32)が上原の133キロ真ん中低めフォークを振り抜いた打球は、左翼ブルペンに飛び込んだ。今季2号は、3連敗中のチームに勝利を呼び込む逆転2ラン。野手陣が一体となり「1人がみんなを勇気づける」と臨んだ一戦で、切り込み隊長としての姿勢を背中で示した。

 「1番・左翼」で先発出場。初回先頭で左中間への三塁打を放ち出塁すると、続く源田の右犠飛で先制のホームを踏んだ。5回1死二、三塁では三ゴロが2点目を生み出し、5打数2安打3打点。計4得点に絡む活躍にも「今はいい結果が出てますけど、引き続き自分の役割をしっかり考えながら、それをプレーで表現したい」と冷静だ。

 待ち望んだ1日だった。この日、プロ25年目の今季限りでの引退を表明している栗山巧外野手(42)が1軍に合流した。桑原にとって、「憧れだった。バッティングが分からなくなった時に栗山さんがYouTubeでしゃべってる映像とかを見て、すごく参考にしていた」という10歳上の大スター。試合前の打撃練習では同組で回り、左翼の位置でともに守備練習も行った。

「バリ緊張した。いつもの1・5倍、汗かいた(笑)」と大汗をぬぐう夢の時間だった。

 そんな栗山は18日にも出場選手登録される見込み。「そういう野球選手になりたい」と憧れる“獅子のガッツマン”と、通算2150安打をマークする「ミスターレオ」の相乗効果で、チームを上昇気流に乗せる。(大中 彩未)

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