◆JERAセ・リーグ 巨人2―3広島(30日・東京ドーム)

 痛恨の一発にスタンドのG党は静まり返り、マウンドのルシアーノは肩を落とした。2―0の8回2死一、二塁。

3ボールから坂倉に150キロ直球を捉えられると、白球は右翼席へ着弾した。決勝の逆転3ランで来日から9試合目で初失点、そして初黒星。それでも前日29日に続き、大勢の代役として送り出した阿部監督は「重圧がかかるところでいかせているこっちの責任なので」と右腕をかばった。

 大勢は前日からコンディション不良で登板を回避。この試合もベンチ入りはしたが、試合前練習でグラウンドに出てきておらず、「今日はいけないって判断したので」と指揮官は説明した。そのため、ルシアーノをベンチ入りさせ、1試合の休養日を除き全試合4番で出場してきたダルベックを外国人枠の都合で今季初めてベンチ外とせざるを得なかった。苦渋の選択は結果的に裏目に出たが、ここまで好投してきた右腕を責めることはできない。

 GWの9連戦は1カード目を1勝2敗で終えて、残り6戦。大勢の今後について「思ったよりも今日の状態が良かったので」と登録抹消はしない方向だが、1日からの阪神3連戦(甲子園)は「ちょっとどうかなってところなので様子見ですかね」と阿部監督は慎重な姿勢を示した。救援陣の運用も流動的になりそうだが、「とにかくいる戦力で何とか頑張りたい」と前を向いた。

 3、4月を終えて15勝12敗で貯金3。泉口ら離脱者も出ている中で、若手の奮闘も光った1か月だった。

「収穫もありましたし、反省すべき点もありましたし、僕自身も反省するところもありました。またそれを見直して明日からにつなげたいです」と阿部監督。阪神、ヤクルトと上位対決が続く大型連戦を一丸となって乗り切る。(田中 哲)

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