◆JERAセ・リーグ 阪神7―5巨人(2日・甲子園

 巨人は阪神先発・大竹耕太郎投手(30)の変幻自在な投球の前に7回まで4安打1得点に抑えられ、甲子園での阪神戦連勝が3で止まった。先発の又木は5回で9安打されながら2失点と試合は作ったが、2番手の石川が4失点で突き放された。

打線は6点を追う9回に佐々木の3ラン、岸田のソロで4点を奪い意地を見せた。3日の同戦で2カードぶりの勝ち越しを懸けて井上温大投手(24)が先発する。

 相手の術中にはまった。フワッとしたスローボールが打てそうで打てない。巨人打線が、球速差70キロ以上の緩急を自在に操る大竹に苦戦した。「野球って不思議だなと思って。160キロ投げればいいのかっていうね。そういう、いろんなことを考えさせられた感じでしたけど」と阿部監督。140キロ以上の球がほとんど来ない中で6回まで二塁を踏めず、7回4安打1失点に抑えられた。

 4回の攻撃前には野手がベンチ前で円陣を組んで大竹対策を再確認した。試合後、橋上オフェンスチーフコーチは「モーションも含めて、いろいろな変化を使って投げてくるので、球種とかコースとかいうより、まずはタイミングをいかに合わせるかを一番に考えて、という話はした」と明かした。5回は浦田が68キロを左飛、6回は平山が73キロを左飛。

遅球を積極的にスイングしたが打ち取られた。

 まだシーズン序盤。今後も大竹と対戦する可能性はある。攻略のポイントはセンターから逆方向への打撃になるだろう。ウィーラー打撃コーチが「少し遊び心を持って打席に立ちたい」とコメントしたように、必要以上に力めば力むほど、相手の思うツボだ。大竹から唯一の得点を奪った7回はダルベック、岸田が中前安打で好機を作り、小浜が右前適時打。3選手の打撃は今後への収穫だった。

 これで今季、相手先発投手が左腕の試合は5勝9敗となった。阿部監督は「左投手をなかなか打ち崩せていないので、なんとか対策を練って次は臨みたい」と課題を痛感。橋上コーチも「経験の少ない選手も多く出ているので、左に対してどうやって対応したらいいのか、しっかり僕らも指導していきたい」と掲げた。

 又木、石川、ルシアーノの3投手で計16安打7四死球で7失点したが、6点ビハインドの9回に右腕のモレッタから佐々木、岸田の2者連続本塁打で2点差に迫った。甲子園での阪神戦連勝は3で止まったが、吉川、大城が休養のためスタメンから外れた打線は最後まで粘りは見せた。

「いい攻撃ができたので明日につなげてほしい」と前を向いた阿部監督。チーム状態は悪くない。(片岡 優帆)

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