アマ球界の注目選手を紹介する「ドラフト報知」は、千葉商大の吉川凌平投手(4年=習志野)を取り上げる。昨秋、156キロの球速をたたき出してスカウト陣の評価が急上昇。

千葉県大学リーグに現れた将来性豊かな右腕だ。

 スラリと見栄えのする体から、切れのあるストレートを投げ込む。身長186センチのスリークオーター右腕・吉川が最も自信を持っているのは「右打者のアウトロー」。先発した4月25日の東京情報大戦でも、クロスしながらストライクゾーンのギリギリを通過するボールがウィニングショットになっていた。

 昨秋のリーグ戦での球速のアベレージは140キロ台後半。今季は「真っすぐの調子がいま一つ」で東京情報大戦は142~145キロが中心だったが、8イニングでフライアウトは12個に上った。「なるべく打者の近くでボールを離し、差し込むことを考えています」と、こだわりを明かす。

 変化球も多彩だ。フォーク、スライダーと、空振りを取れる決め球を持つ。憧れの投手は、パドレスのダルビッシュ有。「何でも投げられるし、考えながら打者と向き合っている」と手本にしている。

 目標はプロ一本。

ソフトバンク・福元スカウトは「直球をコーナーに決めることができ、器用に変化球も操れる」と素材の良さを認める。千葉県大学リーグから支配下で指名されれば、19年オリックス5位の勝俣翔貴内野手(国際武道大)以来。千葉商大では、97年ダイエー3位の木村茂投手まで遡る。「普通の結果ではなく、衝撃を残すような投球を見せていきたい」。大きな志を胸に、吉川は右腕を振り続ける。(浜木 俊介)

 ◆吉川 凌平(よしかわ・りょうへい)2004年7月16日、千葉県生まれ。21歳。習志野では2年春からベンチ入り。3年夏は背番号11で出場したが、千葉大会準々決勝で敗退。当時、千葉県大学リーグ2部だった千葉商大に進学した。1部に昇格した昨年の成績は13試合6勝5敗。91回1/3で自責点16。

防御率1.58。右投右打。186センチ、90キロ。

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