◆第43回エプソムC・G3(5月9日、東京競馬場・芝1800メートル、良)

 第43回エプソムC・G3は9日、東京競馬場で行われ2番人気のトロヴァトーレが重賞3勝目。視野に入れる安田記念(6月7日、東京)に向け、弾みをつけた。

 この勢いは本物だ。トロヴァトーレは残り200メートルでルメールのステッキが入ると、グングンと加速。先行勢を一気にのみ込み、ゴールの直前でステレンボッシュを鼻差で差し切った。東京新聞杯に続き、重賞2連勝に導いた鞍上は「瞬発力がありますね。坂を上ってからいい脚を使いました」と会心の笑み。また、19年のレイエンダ、24年のレーベンスティールに続き、同レース最多タイの3勝目となった。

 マイルで実績を残してきたが、1800メートルに挑むのは10戦ぶり。距離克服が最大のテーマだった。鹿戸調教師は「折り合いだけが心配でした」とレース前の不安を明かしたが、難なく課題をクリア。また、鞍上も「ステレンボッシュの後ろでちょうどいいポジションだと思いました。ずっとゴールまで目標がありました」と涼しい顔で振り返った。

 本格化を果たした5歳春、視線の先には当然、大舞台が見えてくる。

トレーナーは今後の体調次第としたうえで、「安田記念を視野に入れたいと思います」と昨年に続いての春のマイルG1を示唆。名手も「上のレベルにいけると思います」と後押しする。府中の舞台が最も似合う人馬が、さらなる高みを目指す。(三戸 達也)

 ◆トロヴァトーレ 父レイデオロ、母シャルマント(父エンパイアメーカー)。美浦・鹿戸雄一厩舎所属の牡5歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算16戦8勝。総獲得賞金は2億3727万5000円。主な勝ち鞍は25年ダービー卿CT、26年東京新聞杯(以上G3)。馬主は(有)サンデーレーシング。

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