◇静岡県学生野球春季リーグ最終節第1日 静岡産業大3―1日大国際(9日・浜松球場)

 首位(11勝1敗)同士による最終節の直接対決で、静岡産業大が日大国際を3―1で下し、3季ぶりの優勝へ王手をかけた。先発した池田幌汰投手(3年)が1失点完投で試合の流れを引き寄せると、同点の8回2死満塁から途中出場の大手塁内野手(3年)が中前2点打を放って勝ち越した。

10日のリーグ最終戦となる日大国際戦に勝てば優勝が決まる。

 静産大の池田が全力で腕を振った。2点リードの9回2死一、二塁。低め直球で最後の打者を二ゴロに仕留めると、両拳を高く突き上げた。終わってみれば失点は初回のみ。「日大国際に勝つという気持ちしかなかった」。チームの優勝に王手をかける今季リーグ最多の7勝目を挙げて、喜びを爆発させた。

 味方が逆転した直後の8回には無死満塁のピンチを背負ったが奮起した。マウンドに集まったナインから声をかけられると「ここを耐えないと自分がまた一歩先のレベルに到達しない」とスイッチを入れ直した。見事に後続を3人で打ち取って、試合の流れを引き寄せた。

 誠恵高出身の170センチ右腕は、同リーグでプレーする中で、プロを意識するようになった。2024年ドラフト5位で巨人に入団した宮原駿介投手(23)=東海大静岡=を輩出したように、近年はプロスカウトも熱視線を送る。

今季開幕前に萩原輝久監督(61)へ「もっと上のレベルに行きたい」と進路への熱意をぶつけたという。昨年から体重を8キロ増やして75キロとし、直球は常時140キロ台後半を計測するまでに成長した。

 勝てば優勝が決まる10日のリーグ最終戦。敗れれば、12勝2敗で並んでプレーオフとなる。連投への不安はない。「出番があればいつでも登板する覚悟です」。3季ぶりの優勝とともに、自らの夢もたぐり寄せる。(伊藤 明日香)

編集部おすすめ