北中米W杯(日本時間6月12日開幕)の日本代表メンバー発表会見が、15日に行われる。8大会連続8度目のW杯に臨む森保ジャパンのメンバー26人が決定する。

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 2018年4月9日の就任発表から、わずか52日。ハリルホジッチ前監督の解任を受け、日本代表の命運を託された西野朗監督は固い表情で、ゆっくりと選手名を読み上げた。「本田」「香川」「岡崎」。話題となったのは、ハリル体制では戦術に合わないとの理由もあって冷遇されていた「BIG3」の選出だった。登録枠は「23」。5月30日のガーナ戦に招集された26人から、年齢が若い井手口陽介(21)、三竿健斗(22)、浅野拓磨(23)の3人が漏れ、本田圭佑(31)、香川真司(29)、岡崎慎司(32)が残った。

 メンバー発表時の平均年齢28・17は過去5大会と比べて最年長で、「おっさんジャパン」とも揶揄(やゆ)された構成だった。西野監督は質疑応答で、選考理由を明かした。「コンディション、将来性など総合的に考えた」とする一方で「ベテランの影響を受けてチームは良い状況にある。これからを担う選手たちは、そういう選手たちを超えないといけない。今までと違う大舞台では経験値のある選手が大事。初めてピッチに立つ選手にとっては難しいアプローチ」と。

若手への投資とベテランの経験をてんびんにかけた結果、勝利のために“年の功”を選んだ。

 また、西野監督はのちに「反骨心」と「リバンウンドメンタリティー」もポイントに挙げた。本田、香川、岡崎、3人の共通点は、史上最強とも言われ「世界一」を掲げながら、1勝も挙げられずに1次リーグ(L)敗退となった2014年ブラジルW杯を経験していること。4年前に味わった屈辱を晴らそうというベテランの気概に懸けた形だ。香川、岡崎はともに足首の負傷を抱えていたが、コンディションが上向いていると判断し、「代えの利かない選手」としてリストに入れた。

 2か月前の監督交代、短期間での選考、テストマッチでの低調ぶり―。開幕前にあった不安をよそに結束したチームは、1次リーグ(L)初戦でコロンビアに2―1で勝利、続くセネガルとは2―2の引き分け。第3戦はポーランドに0―1で黒星も、警告数などを点数化した「フェアプレーポイント」で1次Lを突破した。迎えた決勝トーナメント1回戦では優勝候補ベルギーと対戦。2―0とリードしながら、相手の選手交代などにより追いつかれ、最後は超高速カウンターを浴び、2―3と壮絶な逆転負けを喫する“ロストフの悲劇”で、史上初の8強入りは夢と消えた。

 西野監督は勝つために足りなかったものを問われ「何が足りないんでしょうね」と自問した。結果を見ればあと一歩だったが、ピッチで感じた世界との差は大きかった。

ロシアの地で残された課題は、当時コーチとして帯同していた森保一現監督へと引き継がれた。

【ロシア大会メンバー】

▼GK 川島永嗣、東口順昭、中村航輔

▼DF 植田直通、昌子源、長友佑都、遠藤航、酒井宏樹槙野智章酒井高徳吉田麻也

▼MF 本田圭佑、柴崎岳原口元気、香川真司、宇佐美貴史乾貴士山口蛍長谷部誠大島僚太

▼FW 岡崎慎司、武藤嘉紀大迫勇也

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