巨人の吉川尚輝内野手(31)が11日、故郷に錦を飾る思いを明かした。12日の広島戦は地元・岐阜で行われる凱旋マッチ。

過去の出場3試合で11打数6安打、打率5割4分5厘と大暴れしてきた。広島先発・床田は中京学院大学時代にしのぎを削ってきた同学年左腕。「岐阜をかみしめてプレーしたい」と特別な思いを抱く舞台で躍動し、4カード連続負け越しと、苦境のチームを救う。

 年に一度の特別な一戦がやってくる。凱旋マッチを前に、吉川は静かに闘志をたぎらせた。「あと何回、岐阜でできるか分からないので。岐阜をかみしめながらプレーしたいです」。岐阜では21年8月31日のヤクルト戦で3安打4打点をマークするなど、過去3試合で11打数6安打で打率5割4分5厘、1本塁打。今回も駆けつける予定だという応援団の声援を背に、雄姿を届けるつもりだ。

 バットも上り調子だ。8日の中日戦(バンテリンD)で2年ぶりの1試合4安打を放つなど3戦連続ヒット中。同カード前は打率0割台にとどまっていただけに「(ヒットが出たのは)まだ数試合なので」と油断はないが、昨年は9月に月間打率4割7厘をマークするなど打ち出したら止まらないのが背番号2だ。

新選手会長のバットに期待がかかる。

 10年越しの因縁も重なる一戦となる。広島先発は中部学院大出身の床田。岐阜県リーグで何度もしのぎを削った同学年の好左腕と、プロに入って初めて岐阜で対戦する。「学生時代にたくさんプレーした球場なので、思い出深い球場ですね」と回顧する長良川球場を舞台に、気合は十分だ。

 今季の巨人は相手先発が左腕だと5勝11敗。4カード連続負け越しの始まりとなった4月28日の広島戦(東京D、1―11)に先発していたのが床田だった。吉川にとってのライバル左腕攻略はそのまま、チームの課題克服と嫌な流れの払拭(ふっしょく)に直結する。

 両股関節手術のリハビリを完走し、1軍に合流してから2週間あまり。先発出場の10試合中9戦がフル出場と、ブランクをみじんも感じさせない動きでチームに貢献している。「勝てるように頑張ります。それに尽きます」。

天下統一を目指した織田信長が本拠とした岐阜城を左翼後方に望む地から、チームとともにリーグの頂点へ再加速する。(内田 拓希)

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