◆第21回ヴィクトリアマイル・G1(5月17日、東京競馬場・芝1600メートル)

 2度目のG1の舞台に血が騒ぐ。ジョスラン(牝4歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父エピファネイア)は、前走の小倉牝馬Sで待望の重賞初制覇。

“フユコク”開幕日で17番枠から終始、外を通りながら力でねじ伏せ、頭差の着差以上に強さを見せつける内容だった。「これまでは弱いところがあって続けて使えない部分があった。体質が強化してきて、ようやく力を出せるようになってきた」と鹿戸調教師はフィジカル面の向上を頼もしく思う。12日の美浦でも、元気よく坂路を62秒8―14秒4で駆け上がった。

 厩舎ゆかりの血統だからこそ思い入れも強い。全兄で21年の有馬記念などG13勝のエフフォーリアをはじめ、デビューした7頭のうち6頭が鹿戸厩舎の所属だ。トレーナーは「このきょうだいは、みんな前向きで一生懸命。(ジョスランも)それを受け継いでいるし、扱う立場としては頼もしい」。“走る”という気持ちは生まれ持った本能の部分が大きく、確実に継承されていると指揮官は感じている。

 今回は初めての1600メートルで、頂点を狙う。鹿戸師は「馬場が良くて広い東京は合っているし、距離を詰めることで折り合いも楽になると思う」とパフォーマンスの上昇を見込む。初めてのG1挑戦となった昨年の秋華賞は4着だったが、「厳しい競馬でもいい脚を使ってくれた。

能力的にはG1でもやれる」と手応えをつかむ一戦でもあった。偉大な兄が天皇賞・秋をはじめ4戦3勝、2着1回と得意にした府中で、妹が真価を発揮する。(浅子 祐貴)

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