広島・栗林には、敵地・甲子園の大声援を楽しむ余裕があった。2点リードの9回1死から高寺を四球で歩かせた。
無四球こそ逃したが、初回2死一塁から大山に右前打を許しただけ。先発デビュー戦の3月29日・中日戦(マツダ)で準完全投球して以来の1安打完封。シーズン2度は、球団で72年の外木場義郎以来、54年ぶり3人目。「きょうは(サッカー)W杯のメンバー発表で、どんな投球をしてもニュースにならない。そういう気持ちでいきました」と臨んだ登板は、十分にニュース価値のある快投だった。
他競技に興味を示しながら、自身のニュースを目にすることはない。「投手心理で言うと、どうしても打たれているシーンが多い。いい気持ちはしないし、イメージが残っちゃう」。2年目の途中から、そのスタンスを貫く。
4月26日(甲子園)に7回1失点で投げ負けた大竹相手にリベンジも果たした。自身が先発した試合は、今季これで4度目の連敗ストップ。「なんとか3連勝で(広島に)帰れるように」。昨年4月18~20日(甲子園)以来の阪神戦の勝ち越しに向け、最高の形で初戦を制した。(畑中 祐司)










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