◆春季北海道高校野球大会 ▽準々決勝 札幌日大5―1北照(28日・札幌モエレ沼公園)

 5年ぶりの優勝を狙う札幌日大が昨秋王者の北照を5―1で破り、2021年以来の準決勝進出を決めた。1点リードの8回に5番・星野穣一郎右翼手(3年)が公式戦初本塁打となるダメ押し3ランを放ち、試合を決めた。

 衝撃の一発に球場がどよめいた。8回1死二、三塁。内角低め直球を捉えた打球は、左翼方向へ高々と打ち上がった。風にも乗って伸び、場外に着弾。星野は三塁ベース場で右拳を握り、雄たけびをあげた。

 札幌円山球場が改修工事中のため、今大会は昨年リニューアルオープンした札幌モエレ沼公園野球場で初開催されている。両翼101・5メートルは、大和ハウスプレミストドーム(100メートル)やプロ野球12球団本拠地で最長のマツダスタジアム(101メートル)を上回る。国内最大級の広さを誇る球場での場外弾に星野は「打った瞬間に行っただろうなと。結果だけ見ればうれしい」とうなずいた。

 50メートル走5・9秒、スイングスピード148キロなど抜群の身体能力を誇り、昨年12月には北海道選抜のメンバーとして台湾遠征にも参加した。しかし、3月の試合前ノック中、ダイビングキャチを試みた際に右肩の腱板を傷めて離脱。背番号「17」で札幌地区予選開幕には間に合ったが、全道1回戦終了時点で13打数2安打の打率・154と低迷していた。

 不振から脱却すべく、前日に打撃フォームを修正した。トップの位置で寝かせていたバットを立てるようにし、「自分に求められているのは長打。コンパクトに出してヒットを狙うより、遠心力を生かして遠くに飛ばすことを意識した。昨日の打撃練習から一番の感覚で打てていた」。試合前には森本琢朗監督から励ましのLINEも届いており、「森本先生からの言葉が力になって、俺が勝たせてやろうと。今までチームに迷惑をかけていたので、一本打ててよかったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 優勝した2021年以来の4強。30日の準決勝ではクラークと対戦する。星野は「きょうも次も通過点。『一戦決勝』で自分たちの役割を果たして勝っていく」と気を引き締めていた。

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