◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 巨人は12日に岐阜、13日は福井での広島戦に連勝。ともに佐々木、坂本のサヨナラ本塁打で決着した。

特に福井では延長12回の末に逆転サヨナラ勝ち。坂本が通算300号に自ら花を添えた。

 今年は長野、前橋での中日戦、冒頭の広島戦に続き、いわきでのヤクルト戦も白星。12球団が本拠地とする球場以外で無傷の5連勝だ。このうち長野、福井、いわきでの開催は、他カードを含め今年はこの1試合だけ。プロ野球を生で観戦する機会の少ない地域に住む人にとっては、強く印象に残るだろう。

 私も小学生時代に地元・秋田市の八橋(やばせ)球場で父と見た試合は忘れられない。89年の広島・大洋戦。広島が初回先頭の高橋慶から正田、ロードンと3者連続の本塁打。当時は両翼が約90メートルで芝生の外野席も狭かったとはいえ、いずれも左翼場外にボールが消えたのは驚いた。

 91年のロッテ・近鉄戦は中学の野球部を休んで友人と観戦。試合前は笑顔で色紙にサインしてくれたロッテの金田監督が、9回の乱闘劇で主役になった。

死球に怒った近鉄のトレーバーが転んだ際に顔を蹴った、あの有名なシーン。映像が流れる度に思い出す。

 95年に鳴り物入りでロッテに入団したインカビリアの打撃練習には、恐怖さえ覚えた。来日前の時点でメジャー通算183発の大砲である。高校の屋内練習場にこれまで聞いたことのない打球音が響き、その衝撃で練習場が壊れないか仲間と心配したほどだ。

 巨人は6月30日に弘前、7月1日には盛岡でヤクルトと2連戦が予定されている。地元のプロ野球ファンにとって、かけがえのない日になるかもしれない。(野球担当・阿部 大和)

 ◆阿部 大和(あべ・やまと) 2006年入社。プロ野球の記録担当。

編集部おすすめ