◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人2―1オリックス(4日・東京ドーム)

 巨人・田中将大投手(37)は走ってマウンドに向かった。「行けます」。

続投を志願し最後は気迫の3者凡退。「何とか耐えた。最近長い回を投げてなかったし、行ける時に行って少しでもリリーフを助けることができたらなと」。同点での降板で日米204勝目は持ち越しも、移籍後最長タイの7回を1失点で投げ抜いた。

 最遅79キロの超スローカーブも交ぜ、加入2年目で最多の112球。7安打を浴びながら初回以降は本塁を踏ませなかった。5月にチームの7連勝を止め、責任を痛感していたチーム最年長。4月8日の広島戦(マツダ)以来、7登板ぶり2度目のハイクオリティースタート(HQS=7回以上自責2以下)で今度は3連勝の力になった。好調とは程遠く「感覚のズレ」があったものの、7回2死から最速149キロを計測。「(小林)誠司に引っ張ってもらった」と共同作業で粘った。

 「マーコバ」再結成が熱投を生んだ。1か月以上白星から遠ざかる中、実松バッテリーコーチらの提案で小林と今季初タッグ。

日米200勝を達成した昨年の中日戦で自ら指名した女房役を信じた。18・44メートル先から「もっと向かってきてください」とジェスチャーする後輩に全力で応えた。

 加入1年目に2軍で何度もバッテリーを組んだ。「将大さんが思っているより、この球いいですよ」。その声かけから割合を増やした変化球はいくつもある。「打者に一番近い所にいる誠司にそう言われると、自信になる」と一目置く存在で、今季初先発の小林も「調子が悪い時ほど一つ引いて丁寧にいけるのがさすが。本当にすごい投球術」とベテランの技にうなった。

 コンディションに問題がなければ次回は古巣・楽天(楽天モバイル)との初対決が有力。その前に復調のきっかけをつかんだ。(堀内 啓太)

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