◆第108回全国高校野球選手権大会第13日 ▽準々決勝 健大高崎1x―0有明=延長10回タイブレーク=(18日・甲子園

 一度はサヨナラに沸いた観客が、固唾をのんで結末を見守った。延長10回、無死一、二塁で始まったタイブレーク。

健大高崎は犠打で1死二、三塁とし、2番・石田雄星の二塁へのゴロで三走・藤村勇也が頭から滑り込んだ。判定はセーフ。しかし、有明がビデオ検証を要求した。石田雄は「(勝利が)決まったと思っていたが、いざ映像を見るとギリギリで。藤村の走力を信じていた」。息をのんで見守ると、判定は変わらず、甲子園で春夏通じて初のサヨナラ勝ちを決めた。

 9回まで0―0の苦しい展開にも、慌てなかった。石田雄が「接戦を勝ち抜いてきたことがチームの特色」と語るように、群馬大会からの経験が支えになった。投げては、先発・石垣聡志が再三ピンチを背負いながら得点を与えず、10回110球で5安打完封。青柳博文監督(54)は「よくここまで成長してくれました。本当に感動しています」とナインをたたえた。

 夏の甲子園で初の4強入り。

準決勝の相手は天理だ。石田雄は「力のあるチーム」と警戒しつつ、指揮官も「チャレンジャーとしてやっていくしかない」と拳を握った。目標の日本一へ、総力戦で挑む。(常光 仁美)

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