2026年7月26日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、上海の病院でゲノム編集の実験を受けた6歳女児が死亡し、研究チームがこの事故を隠蔽していたことが発覚したと報じた。

報道によると、希少遺伝病の「スナイダーズ・ブロック・カンポ症候群」を患う女児の両親が、上海交通大学医学院松江研究院の仇子龍(ジウ・ズーロン)氏のチームと接触し、CHD3遺伝子変異に対する個別化ゲノム編集治療の臨床試験に参加することを決定した。

そして、2025年3月に行われた治療の3日後に発熱と深刻な腎臓損傷が発生し、7日目頃に重篤な免疫関連反応および血栓性微血管症を発症して、集中治療室(ICU)での救命措置の甲斐なく死亡したという。

記事は、研究チームの仇氏が女児死亡から約1年後の今年2月に著名な学術誌「ネイチャー」へ関連する動物研究の論文を発表した際、この死亡事故について一切言及していなかったことに触れ、深刻な倫理規範違反の疑いがあると伝えた。

また、事実を隠蔽されたことに憤った女児の両親が、「サイエンス」誌や論文撤回監視サイトに告発を行い、今月23日に共同調査報道として世界中で問題が明るみに出たと紹介。女児の両親が手術費用として80万米ドル(約1億3000万円)以上を支払っていたものの、手術のリスクについて十分に説明されていなかったとの報道にも触れた。

その上で、これを受けて上海交通大学医学院が今月26日に状況説明を行い、専門作業部会を立ち上げて全面的な調査を開始したこと、科学研究の倫理に背く行為には厳正に対処する方針を示したことを紹介している。

記事は、2018年に「世界初のゲノム編集双子を誕生させた」と発表し国内外で激しい倫理的非難を浴びた賀建奎(ハー・ジエングイ)氏によるスキャンダルに続き、バイオ医学分野で米国に対抗しようとする中国の野心に再び打撃を与えたと評した。(編集・翻訳/川尻)

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