今後、中国では「良い車を買う」だけでなく、「車を上手に使い、楽しむ」ことも重視されるようになる、と中国メディアが伝えた。中国政府は6月末、自動車消費を全体として拡大する新たな施策を打ち出し、車のカスタマイズ、キャンピングカー、カーキャンプなど6分野を対象に17項目の具体策を示した。

中国通信社(CNS)が紹介した政府のデータによると、中国の自動車保有台数は現在3億7000万台に達し、新車販売台数は17年連続で世界首位を維持している。消費面では自動車関連商品の小売売上高は社会消費品小売総額の約10%を占める。

商務部の盛秋平副部長は記者会見で「自動車は消費市場の注目分野であり、外資投資の重点分野であり、対外貿易の成長分野でもある」と述べた。中国の自動車産業では消費はすでに「1台の車を販売すること」だけにとどまらない。購入後も整備、カスタマイズ、中古車取引、レンタルなどさまざまな需要が生まれ、その背後にはさらに大きな消費市場が広がっている。

全国乗用車市場信息聯席会(CPCA)の崔東樹秘書長は2026年初め、今後5~10年で自動車関連消費市場全体の規模は10兆元(約239兆2860億円)を突破。中古車、アフターマーケット、新エネルギー車(NEV)関連サービスが主な成長分野になるとの見方を示した。

CNSによると、現在中国では使用年数7年以上の乗用車が全体の50%を超えており、アフターマーケット市場は今後急速な成長期を迎え、新たな消費拡大分野になるとみられている。今回公表された新たな施策は自動車のカスタマイズ、自動車レース、キャンピングカー、整備、レンタル、クラシックカーなどの分野について、制度や基準の未整備、質の高いサービス不足といった課題に対応する内容となっている。

例えば、自動車のカスタマイズについては市場育成に向けた政策を策定。改造内容ごとの分類管理や対象項目を明確化し、車検や登録変更に関する制度を整備するとした。

キャンピングカーに関しては各地に対し通行管理の見直しやキャンプ場用地の審査手続きの簡素化を支援する方針を提示。

整備分野でNEVメーカーに対し、修理や部品供給ルートの拡充を求めるとともに、消費者が整備業者を自由に選択したことを理由に、法定保証(三包制度)の適用を拒否してはならないと明記した。

一連の措置をめぐり、CNSは「自動車市場の成長モデルが『車を売る』ことから、『車を取り巻くサービス全体』へと広がる中、中国の自動車消費市場は新たな発展段階を迎えようとしている」と報じた。(編集/日向)

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