2026年8月10日、中国メディア・観察者網は、韓国の半導体大手SKハイニックスが中国・重慶工場の売却報道に対し、事業の競争力強化に向けたさまざまな案を検討しているものの現時点で決定事項はないと発表したことを報じた。

記事は、同社が10日に公式回答を出し、パッケージング事業の競争力を向上させるための多様な検討を行っていると説明したことを紹介。

今後、関連する具体的な事項が確定した場合には確定日あるいは1カ月以内に改めて開示を行う方針を示したと伝えた。

米ブルームバーグが7日に報じた内容によると、同社は重慶にある半導体工場の今後について、投資家の誘致や事業拡大を含めた複数の選択肢を検討しているという。協議相手には中国の投資ファンドや地元の半導体関連企業が含まれる可能性があり、同社が一部株式を維持する案も取り沙汰されている。取引が実現した場合の同工場の資産評価額は約30億ドル(約4800億円)規模に達するという。

記事は、SKハイニックスが中国市場に参入して20年以上が経過し、江蘇省無錫市での大型ウェハ製造基地の建設を皮切りに事業を拡大してきたことを紹介。重慶工場については、主に半導体の組み立てやテストといった後工程業務を担っており、同社のグローバルNAND型フラッシュメモリ・サプライチェーンを支える重要な拠点として機能してきたと伝えた。

また、韓国紙コリア・ヘラルドの9日付報道を引用し、同社が重慶拠点の見直しを行う背景には、人工知能(AI)需要の急増に伴う韓国国内での最先端メモリ生産能力強化戦略があると指摘。同社が龍仁での新規DRAM工場建設や清州でのNAND生産ライン拡充など、韓国国内で54兆ウォン(約6兆1000億円)規模の設備投資計画を打ち出していることを紹介した。

さらに、同社が7月に米ナスダック市場への上場を果たし、米国市場における外国企業としては史上最大クラスとなる265億ドル(約4兆2000億円)の資金を調達したことにも触れた。(編集・翻訳/川尻)

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