9月に予定されている米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席の会談で、米側は習主席にどのように臨むかで混乱しており、そのことで中国側は困惑している。台湾メディアの中央社が香港紙のサウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を引用して報じた。

このような状況はトランプ大統領による5月の中国訪問の再現だが、今回は習主席が米国を国賓訪問しての会談であるため、米国側が主導することになる。その米国側が混乱していることが、中国をさらに不安にさせている。

消息筋によると、習近平氏にとって9月の訪米は2015年以来となる米国への国賓訪問だが、関連する成果の実行に向けた進展はごくわずかだ。中国の当局者は計画と調整を欠き、組織が混乱するトランプ政権に再び直面しているとされる。報道によると、トランプ大統領側が5月に「歴史的訪中」をした際にも、米国側の準備作業での混乱が中国側を落胆させた。

準備作業を知るある関係者は、米国側では現在に至っても、習主席の来訪について組織的に取り組む担当者や担当部門が存在していない。その結果として米側に明確なリーダーシップが欠如し、双方の当局者の大半が(政策面での実質的な事前交渉が進まずに、外交儀礼として)定例の準備を進める事態を招いていると述べた。トランプ大統領が5月に訪中した際には、財務省と米国通商代表部が中心的な役割を果たした。9月の習主席の訪米でも同様に、米国務省は今も基本的に関与していない。

中国側の考えに詳しい2人の関係者は、9月の首脳会談で実質的な成果を得ることには、米中いずれもさほど大きな期待を抱いていないため、準備作業は運営、後方支援、およびイメージに関係するものであるようだと述べた。唯一の具体的な議論の内容は、中国製品に対する約300億ドル(約4兆8000億円)の関税引き下げについてだとされる。

儀礼、会場、および広報の大部分がホワイトハウスによってコントロールされるため、中国の当局者は情勢の動向に対して特に敏感になっている。

中国側にとって世論や予期せぬ事態の回避という面での対応能力が弱まるからだ。

消息筋によると、計画の進展が遅い主な原因はトランプ大統領の側近グループ内部で、習主席への対応の基調と枠組みについて依然として意見が分かれていることに由来する。米政府のスティーブン・ミラー次席補佐官やスティーブン・チャンらがトランプ大統領に強みを示すよう促す一方で、他の人々はトランプ大統領が習主席との関係を緩和させることを望んでいるという。

トランプ大統領は以前、習近平氏がホワイトハウスを訪問する日程として9月24日を提示した。米国のルビオ国務長官も先月、今回の訪問は今も計画通りに進んでいると述べた。

中国の指導者の今回の訪米は、二大経済大国が関係を安定させるよう努力している時期に実現するはずだった。このことには、習主席とトランプ大統領が5月の北京での首脳会談で「建設的な戦略的安定関係」を構築することに同意したことがかかわっている。しかし両国は最近になって一連の真っ向から対立する措置をとっており、両国関係の安定した局面は試練に立たされている。(翻訳・編集/如月隼人)

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