2026年8月24日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国によるメガソーラーの急速な拡大が、地域の鳥類の生物多様性に悪影響を及ぼしているとする最新の研究論文が発表されたと報じた。
記事は、中国が2060年までのカーボンニュートラル実現を目指して再生可能エネルギーへの投資を加速させており、特に太陽光発電の開発を強力に推し進めているとした上で、国際的な科学誌「サイエンス」にこのほど掲載された研究により、排出削減と生態系保全が衝突する「重大な環境的ジレンマ」が生じている実態が浮き彫りになったと伝えた。
記事によると、論文を発表したのは南京情報工程大学の張慧明(ジャン・フイミン)氏らの研究チームで、中国全土の2344の県を対象に、太陽光発電施設の設置状況、土地利用の変化、鳥類の生息状況などを多角的に分析した。
その結果、大規模な太陽光発電施設の建設に伴って農地や草原が改変された地域において、鳥類の種多様性が明らかに低下していることが確認された。影響の度合い自体は限定的で地域差もあるものの、その土地に定住する留鳥、季節ごとに移動する渡り鳥の両方で個体数や種類の有意な減少が見られたという。
一方で、発電所の立地に適さない山岳地帯に生息する鳥類には目立った影響が見られなかったとのことだ。
研究チームは、太陽光発電の開発に伴う植生回復措置が義務付けられているものの、画一的な整備が生態系の質的低下を招き、結果として意図せず現地の生物多様性を損ねている可能性があると分析している。
記事は、中国の太陽光発電の敷地面積が24年時点ですでに約4520平方キロメートル(フランスの小規模な県一つ分に相当)に達しており、60年には国内エネルギー構成の45%を太陽光が占める見通しであると紹介した。
その上で、研究チームが「われわれの提言は再生可能エネルギーへの移行を遅らせることではない」とし、発電所の設置場所をより慎重に選定し、生態系と共生できる保護対策を講じる重要性を訴えていると伝えた。(編集・翻訳/川尻)











