中国メディアの観察者網は25日、「中国は人民元の国際的地位を引き上げるため、金(ゴールド)保管施設の世界的ネットワークを構築している」とする香港メディア、サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を紹介した。
記事によると、S&Pグローバル・レーティングはこのほど発表した報告書で、中国は国際貿易における人民元の役割を拡大させる取り組みの一環として、金保管施設の世界的ネットワークを構築し、中央銀行による準備資産としての金購入を加速させていると指摘した。
中国政府が2025年に金を金融資産から「戦略的鉱物」へと再分類したことを受け、中国の金鉱企業は世界の同業他社の多くよりも速いペースで事業を拡大すると予想されている。S&Pグローバルで中華圏の企業格付け部門を統括するチャールズ・チャン氏は「人民元で取引を行う場合、その人民元をどう活用するかが常に課題となる。しかし、その人民元を金に交換できるのであれば、状況は一変する可能性がある。金は取引が可能であり、多くの場所で利用できるからだ」と語る。
上海黄金交易所は昨年、香港に本土外初となる金受渡用保管庫を設置し、人民元建てのオフショア金取引を推進している。中国の金保管施設ネットワークの候補地としては他に、シンガポール、クアラルンプール、ドバイ、リヤド、モスクワなどの金取引拠点も挙げられていた。チャン氏によると、このネットワークは、世界最大の現物金市場への接続性を提供するものであり、管理体制を強化するために金の保管場所を分散させたり、自国内や近隣地域に移したりすることを検討している国々を引き付ける可能性もあるという。
中国の金準備高は、米国、フランス、イタリア、ドイツ、ロシアに次ぐ世界6位の規模だ。チャン氏は、国際的な緊張や紛争が激化する中、この順位は「購入や生産を通じて保有量をさらに積み増そうとする意向」を示唆していると指摘する。7月末時点での中国の金準備高は7608万オンスに達し、21カ月連続の積み増しとなった。(翻訳・編集/柳川)











