「アンチエイジング」でまず思い浮かぶのが化粧品だろう。しわを減らし、しみを消し、たるみをなくし、ハリを保つ……。
ちょっとでも若い肌を保つため、マッサージをしたり美容液やクリームをぬったり。
けれど、ふと疑問がよぎった。老化するのは、顔だけではないだろう……。現に、「20歳の頃にはこんなところに肉がついただろうか!?」と、鏡の前でショックを受けたことがある人は、私だけではないはず。そんな女性に心強い下着がある。それが、アンチエイジングの下着、「エヌLine(ライン)」である。


エヌLineのコンセプトは、「崩れるボディラインを意識し始めた女性に対して、化粧品のようにピンポイントで悩みに効く機能を持たせた商品」。ほとんどの女性が36歳前後で体型の大きな変化を感じると言われており、そんなお肌の曲がり角ならぬ、「身体の曲がり角」に直面する女性たちの悩めるボディラインを修正しつつ、理想の身体を目指す希望を与えてくれる下着なのだ。
具体的にどんなものなのか? 例えば、ブラを例に挙げてみると、脇をすっきり見せる「目指せ! 着痩せ効果」、胸のトップをあげる「目指せ! 重力知らず」、ハミ肉をなくす「めざせ! 段差ゼロ」と、分かりやすくキャッチーな言葉のアイテムが次々目に飛び込んでくる。品質もさることながら、言葉の使い方も、アラフォーのハートをがっつりつかみそう。

身体のアンチエイジング効果のある下着、このようなかゆいところに手が届く夢の商品は、どのように発案されたのか、発売元のアツギ株式会社の広報の方に伺ってみた。
なんと、このエヌLineが生まれたきっかけは、企画担当者が自ら下着売り場で、「年齢とともに体型は変化するのに、気がつけば市場には『寄せて上げて』のブラばかり。
それで果たしてお客様は本当に満足できているのか」と疑問を感じたことから生まれたそう。その背景には、世の中の人の好みや多様化があり、それを認める社会ができてきたこともあると。確かに、雑誌を一つとってみても、一昔前に比べ今は、内容(又はターゲット)も細分化されているものなぁ。
そして、開発が始まり、まず、この層が本当に欲しい商品が実は市場にないのではないかという仮説をもとに、データ採取による検証を繰り返し行った。その結果、ターゲット層として、若く見られたい美容と着心地が悪いものを着たりしない健康に高い関心を寄せつつも、見た目が洗練されてまるで下着専門店のようなデザイン、価格にも妥協しない、目の肥えた女性像が浮かび上がり、要求基準が高いことを前提にしたものづくりが完成、今に至るそう。

ちなみに、エヌLineというネーミングにも秘密が。
アルファベットのNの、左側の山を美しい体型のピークである25歳、右側の谷は35歳を表している。36歳からは気をつけていくことでまだまだ上向きになれる! という前向きなメッセージをNのラインに込めて、エヌLineと名づけられたとか。ネーミングひとつにも希望が見えてくる素敵なエピソードではないか!

今や、メーカーの顔まで成長したエヌLine。しかし、だからこそブランド発足の2006年から2年、アラフォーの意識も社会も変化していることもきちんと自覚されているそう。消費者の気分によりフィットしたものになるよう進化を続けていくという。アンチエイジングの下着の未来に、ますます期待が高まっていく。

(平山ハイジ/studio woofoo)

「エヌLine」HP*アツギ(株)サイト内