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謎の電子楽器「ウダー」ってナニ!?

「ウダー」という楽器、知ってますか? 製作しているのは、宇田道信さんという会社員の方だ。宇田さんが作ったからウダー。なんともシンプルなネーミングである。

電気で動くウダーは、パッと見ると何か機械のようで楽器には見えない。だが、そのゴツイ見た目に反して、音色は驚くほど美しい。宇田さんいわく、
「大学でクラシックギターを始めたんです。でも、もっとシンプルな楽器がほしいと思うようになって……」
そう、ウダーはネーミングだけでなく、その作りもいたってシンプルなのだ。

ウダーの仕組みを簡単に説明すると、まず黒いロープの部分を押せば音が出る。音の強弱は押す強さで決まり、音程はロープのどこを押すかで決まる。ロープは1本の長いロープが螺旋状に巻かれていて、内側が一番低く、外側にいくほど高くなる。音程は一周で1オクターブ変わる。また基準音程は設定により自在に変えることできるので、ここが「ド」という規定の位置はない。

宇田さんがウダーを作り始めたのは、大学1年生の終わり頃のこと。
「もともと自分で作るつもりはなかったんですけど、アイディアがうまく人に伝わらなかったので自分で作っちゃったんですよね」
初代ウダーの完成は今から8年ほど前。それから試行錯誤を繰り返し、徐々にバージョンアップさせていったのだそう。
「ウダーに熱中するあまり、卒業までに8年かかっちゃったんですよね」
驚くようなことをサラリと言う。

せっかくなので私も弾かせてもらうことにした。なるほど、確かに音を出すのは簡単だ。ロープを押せばいいだけだから。でも裏側を押そうとすると指がつりそうになるし、なかなか感覚がつかめない。これ、実は弾くのはかなり難しい?
「慣れるまでは難しいかもしれないですねえ。私も作りながら弾けるようになったので、どれくらいかかるかはわかりませんが……」
譜面を見ながら曲を弾くというより、適当に音を鳴らして楽しんでほしいという。
「ピアノのような鍵盤楽器だとシとドの間に音がないけど、ウダーは連続して音を出せる。もっと面白い作曲をしたい人なんかにも使ってほしいですね」

過去にはウダーを販売したこともあり、現在では10数台が世の中に出回っている。気になる値段は縁起のよい88,800円。ちょっと高い気もするが、材料費や制作期間を考えると、ほとんど元がとれていないのだとか。ちなみに一台作るには1週間ほどかかるそうだ。

残念ながら今はウダーの販売はしていないので、宇田さんが参加するイベントなどでその魅力を確認するしかない。またはサイト内にある動画で、まずはその美しい音色を聴いてみてほしい。

最近は取材を受ける機会も多いという宇田さん。ウダーがメジャーな楽器の仲間入りをする日も近いかも!?
(古屋江美子)

電子楽器「ウダー」公式ページ

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