2003年より「ハチ公バス」も運行され、すっかり渋谷の顔となっているが、昨年から新たな渋谷名物が登場していることをご存知だろうか。
その名も「ハチ公傘」。
「渋谷のビニ傘」と紹介されたりしているので、言葉の響きだけで、余計なことを想像した人、卑猥なものでは断じてないので、誤解のないように。
57センチのLサイズで、赤、青、黒の3色があり、1本500円で売られている。
ビニール傘を開くと、傘の下には、ハチ公のイラストと、「渋谷ハチ公」の文字が相合傘状態に書かれ、傘の中には「渋谷限定」の文字が。
ずいぶん素朴なつくりであるだけに、「なんだよ、ただのビニール傘じゃん」などという声もありそうだが、これはちゃんと渋谷区幡ヶ谷にある傘屋さん「仲屋商店」が作ったもの。
「若ダンナが考案したもの」だそうで、店頭には「渋谷限定 ハチ公傘 かってね」「渋谷限定のレア物です」などとある。
どんな人が購入していくのかと尋ねると、
「子どもさんをはじめ、幅広い人が買っていきますよ。お土産にする人もいますね」とのこと。
このお店以外では、「渋谷駅周辺くらいにしかない」そうなので、本当に「レア物」ではあるわけだ。
あまりの素朴さのために、最近までこの存在を知らなかったのだが、その一方で、子どもたちの間では「渋谷限定だから、ハチ公傘が欲しいんだ」などという会話がされていたりする。
また、「単なるビニール傘」と違うのは、やはり傘屋さんの傘だということ。