「これは軽度の、パニック障害の一種だと言えそうですね」
そう教えてくれたのは、NPC心理ドックの新田和也先生。
「水分を控えているということは、膀胱はまだ満タンにはなっていないはず。それでも行きたくなってしまうのは、映画館で何らかの理由で緊張し、膀胱が一気に収縮してしまっていると考えられます」
パニック障害と聞くと少し驚いてしまうが、これは特別なことではなく、誰にでも起こることだと言う。
「映画館で通路から離れた内側の席になってしまったときのことを思い出して下さい。こういった場合、途中で席を立つことで他人に迷惑をかけたり、嫌な思いをさせてしまうことがありますよね。人に迷惑をかけたくない、トイレに行きたくなったらどうしよう……という『恐れ』から緊張し、膀胱が萎縮してしまうんです」
なんと言うことだ! 『映画館でのトイレ』を気にすること自体が自分のクビを締めていたわけだ……。映画館以外にも、長距離バスに乗っている時や、会議に出席しているときなどにも同じ現象が起こりやすいそう。
「この症状が起こりやすい人は、不安なことがあると前もって準備する傾向があると思います。今回の例で言えば、映画の上映前にとりあえずトイレに行っておくという人が多いんじゃないでしょうか。でも、膀胱というのは非常に習慣づきやすい臓器で、半分くらいしか溜まっていないのに排泄するということを繰り返していると、いつでも半分くらいで尿意をもよおすようになってしまうんです」