◆第33回平安S・G3(5月23日、京都競馬場・ダート1900メートル、稍重)

 ダートの強豪が集まった第33回平安S・G3は23日、京都競馬場のダート1900メートルで行われ、1番人気のロードクロンヌ(横山和)が重賞2勝目を飾った。この後は帝王賞・Jpn1(7月1日、大井)を予定しており、ビッグタイトル獲得を目指す。

また、騎手時代に4勝している四位洋文調教師(53)=栗東=は、同レース初の騎手と双方での制覇となった。

 マッチレースを許さなかった。4コーナー手前。前を行く2頭の馬体が並ぶ。しかし、横山和が持ったままで2番手のロードクロンヌに対し、戸崎はナルカミの手綱を激しく動かしていた。あまりに違いすぎる手応え。直線では抵抗する間も与えないように、早々と先頭へ躍り出る。あとは、もう突き放すだけ。伸びやかなフォームで加速を続け、涼しい顔でゴール板を駆け抜けた。2着に3馬身半差の圧勝だ。

 「イメージしていた通りの流れにうまく乗せられましたし、本当に強かったです」と横山和は満足そうに振り返る。ダート11戦目で初の着外だったフェブラリーS(11着)から3か月。

栗東へ駆けつけた1週前追い切りは物足りなさが残っていた。「それでいて、このパフォーマンス。まだ、伸びしろはあるのかなと思います」。挫折を乗り越え、力へ変えたパートナーの走りが頼もしかった。

 「想像通り。うまくいき過ぎたかなと思いましたけどね」と四位調教師は笑顔。騎手時代に最多タイの4勝を挙げた舞台に、調教師としての勝利も刻んだ。もともと今回は帝王賞を見据えた始動戦。賞金面で微妙な“勝負駆け”だったが、最高の形でミッションを完了した。「大事に持っていって、しっかりとまた強い姿を見せられるようにね」とトレーナー。視線の先にクロンヌ(フランス語で王冠)がはっきりと映ってきた。(山本 武志)

 ◆ロードクロンヌ 父リオンディーズ、母リラコサージュ(父ブライアンズタイム)。

栗東・四位洋文厩舎所属の牡5歳。北海道新ひだか町・ケイアイファームの生産。通算17戦6勝(うち地方1戦0勝)。総獲得賞金は2億1179万2000円(うち地方1400万円)。主な勝ち鞍は26年プロキオンS・G2。馬主は(株)ロードホースクラブ。

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