フランスで食される代表的なジビエといえばキジ、シカ、ウサギなど。なかには日本では珍しい動物もある。その一つが雷鳥。日本で雷鳥は天然記念物に指定されているので、こっそり食べない限り(こっそりもダメです)捕まってしまう。中国の四川省では闇でパンダを食べることができるという噂を聞いたことがあるが、それに準じたことをフランスではできるというのか! 一体どんな食感なのだろう……食べてきた。
訪れたのはジビエ料理で有名なパリ市内のレストラン。「ジビエやってます」の張り紙には今扱っている野生動物のリストが書いてあった。本日入荷しているのはシカと雷鳥。早速、前菜に鴨のテリーヌ、メインに雷鳥と、味を比べるため普通の鳥(鴨)も注文して、鳥づくしで料理が運ばれるのを待った。
まず鴨がテーブルに並んだ。肉に癖はない。添えられたバゲッドを手でちぎりながら、繊細な味を舌で確かめつつテリーヌの食感を楽しんでいく。この後運ばれてくるメインの前座を務めるべく、前菜にぴったりの一品だ。合わせて頼んだ白ワインも進む。至福の一時。
鴨を食べ終え前菜の余韻に浸るなか、いよいよメインの雷鳥がやってきた。効果的に焦げ目がついた焼き加減に食欲がそそられる。 もっとも大きな部位には扇のように切れ目が入れられていた。肉質は硬いのだろうか? ナイフを肉へ差し込むと、思ったとおりの感触。ナイフで切った一片を口へ運んだ。