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堺雅人を虚無のどん底に突き落とす「その夜の侍」赤堀雅秋監督に聞く1

11月17日(土)に公開される「その夜の侍」
堺雅人、山田孝之、綾野剛と豪華な出演者たちが、「癒し」なんていう柔らかな言葉は使えない、ズシリと重い鉛のような重みで覆い被さってくる。彼らの表情が焼きごてでジュウッと消えない印を刻み付けてくるような映画。
堺雅人演じる鉄工所経営者・中村健一は、妻(坂井真紀)をひき逃げで亡くして以来、深い喪失感に苛まれている。犯人は、山田孝之演じる木島宏。木島は2年間服役していたが、出所後も反省することなく自堕落な日々を過ごしていた。
そこへ「お前を殺して俺は死ぬ」という脅迫状が送られてくる。決行日もしっかり記されて。
脅迫状は毎日毎日送られてきて、次第に決行日が近づいてくる。
送っているのは中村で、毎日ずっと思い詰めた表情で、木島の生活を観察している。
中村の仕業と悟った木島は、中村の妻の兄(新井浩文)に止めるよう言う。兄や隣人たちが中村を心配するが、彼の決意は固く……。
そして、ついに決行日がやってくる。

堺雅人の、内側に感情を溜めに溜めながら、決して発散できない姿。
山田孝之の、思い通りにいかないことを暴力で発散させまくりながらも、それでも晴れないで苛立ち続ける姿。
綾野剛は、木島の仲間。木島のやり方に口が挟めずつきあっている。自分の気持ちを押し殺した表情。
誰も彼もが八方ふさがり。そんな、どん詰まりの男たちがなぜか愛おしい。

この映画の脚本を書き、監督したのは赤堀雅秋。

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