◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

第1週「なつよ、ここが十勝だ」 演出:木村隆文 第6回(4月6日・土)視聴記録
仔牛が生まれた
戦争で父母を亡くし、兄と妹を残して北海道に引き取られたなつは、遠く離れた東京の兄に手紙を書く。北海道の柴田家の人たちは皆、親切であたたかく、申し分のない生活を送っているとはいえ、やっぱりほんとうの家族が恋しい。
亡き父母、別れ別れになった兄と妹を思い少し憂いていたなつは、翌朝、牛の出産に立ち会い、目を輝かせる。
この広い世界、悲しいことが起こっている一方で、生命が誕生する喜びもある。
牛は子供を生んではじめて乳が出る。それは人間の女性も同じだ。
牛舎にずらり並んだ牛を見てなつは「みんなお母さんなんだ」とつぶやく。
朝ドラに不可欠な“女”“母”“命”の存在を、共に生活している牛から認識させ、まだ幼い主人公の成長につなげていく工夫がある。また、父親は絵がうまく、小学校で出会った天陽が絵を描いていることに興味をもつところで、なつと絵の縁を描き、着々、かつ自然な流れでアニメーターへの布石を打っているところも、物語の運びをなめらかにする。
第1週、風に注目
大々的に北海道ロケが行われた第1週。そこそこで風車が回っていて、風を感じさせる。そこが気持ち良い。
6話ではかなり強くカラカラと回るカットが使用されていて、大地を駆ける風の勢いを感じさせる。なつが天陽くんの絵がパラパラアニメみたいに動くことを発見するのも風の仕業だ。
その風に乗ってドラマも第1週を勢いよく駆けた。
第2週「なつよ、夢の扉を開け」 演出:木村隆文 あらすじ
東京の兄に会いたいと、家出したなつを富士子や剛男は、懸命に探す。一方、帯広にたどり着いたなつは警察に保護されたが、そこからも逃げだし、行き場を失っていた。ようやくなつを見つけた柴田家のみんなは、なつを抱きしめ、ずっとそばにいると誓う。柴田家の子として再び暮らし始めたなつは、泰樹の夢であるバターづくりを教えられる。そしてさらに将来につながる、大きな「夢」と出会うことになる。
第2週「なつよ、夢の扉を開け」ここに注目したい
◯次週予告にも出てきた“バター” 美味しそう!
◯柴田家となつの絆がさらに深まりそう。また泣けそう。
◯成長したなつ(広瀬すず)は第1週の冒頭にも出てきたが、予告を見ると、第2週では成長した天陽(吉沢亮)も早くも登場。


登場人物とキャスト 登場順
奥原なつ 広瀬すず 幼少期 粟野咲莉…主人公。戦争で父母を亡くし、兄と妹と別れ、剛男に連れられて北海道に引き取られてきた。生活を保障してもらう代わりに酪農の手伝いをする。父の描いた家族の絵を大切にもっている。
佐々岡信哉 工藤阿須加 幼少期 三谷麟太郎…空襲のとき、なつを助ける。
柴田剛男 藤木直人…柴田家の婿養子。なつの父の戦友で、戦災孤児となったなつを十勝に連れて来た。妻を「ふじこちゃん」と呼ぶときがある。
柴田富士子 松嶋菜々子…剛男の妻。開拓で苦労してきたので、ひとに優しい。
柴田照男 幼少期 岡島遼太郎…柴田家長男。搾乳をさせてもらえない代わりに薪割りを頑張っている。
柴田夕見子 幼少期 荒川梨杏…柴田家長女。勉強が好き。牛乳嫌い。同い年のなつに嫉妬を覚えたが、剛男に説得されてなつを受け入れる。
柴田明美 幼少期 吉田萌果…柴田家次女。
柴田泰樹 草刈正雄…柴田家当主。頑固者で幼いなつにも容赦なく厳しく接するが、意地悪ではなく、彼の人生哲学に基づいたもの。他人に頼らず己の力で人生を切り拓くことを心情としている。
奥原咲太郎 幼少期 渡邉蒼…なつの兄。タップダンスが得意で、米兵にかわいがられていた。孤児院にいる。
奥原千遥 幼少期 田中乃愛…なつの妹。親戚に引き取られている。
2回
焼け跡にいたおばあさん北林早苗…情にほだされなつたちに食べ物を分ける。演じているのは朝ドラ第1作め「娘と私」の娘・麻里の少女時代役を演じた。
戸村悠吉小林隆…柴田牧場で働いている。
戸村菊介音尾琢真…悠吉の息子。
4回
小畑とよ 高畑淳子…帯広在住。泰樹の昔なじみ。口の減らない元気な人。
小畑雪之助 安田顕…とよの息子。菓子店・雪月の店主。菓子作りに情熱を注ぐ。
小畑妙子 仙道敦子…雪之助の妻。
小畑雪次郎 幼少期 吉成翔太郎…雪之助、妙子の長男。
5回
山田天陽 幼少期 荒井雄斗…音問別小学校でなつと同級生になる。東京からやって来た。絵が上手。
大作 増田怜雄…音問別小学校の生徒。
実幸 鈴木翼…音問別小学校の生徒。
さち 伍藤はのん…音問別小学校の生徒。
山田正治 戸次重幸…郵便配達。
脚本:大森寿美男
演出:木村隆文 田中正ほか
音楽:橋本由香利
キャスト:広瀬すず 松嶋菜々子 藤木直人 岡田将生 比嘉愛未 工藤阿須加 吉沢亮 安田顕 仙道敦子 音尾琢真 戸次重幸 山口智子 柄本佑 小林綾子 高畑淳子 草刈正雄ほか
語り:内村光良
主題歌:スピッツ「優しいあの子」
題字:刈谷仁美
タイトルバック:刈谷仁美 舘野仁美 藤野真里 秋山健太郎 今泉ひろみ 泉津井陽一
アニメーション時代考証:小田部羊一
アニメーション監修:舘野仁美
アニメーション制作:ササユリ 東映アニメーション
制作統括:磯智明 福岡利武
(木俣冬)