日本代表も出場するFIFAワールドカップ。
アメリカ・メキシコ・カナダで共催される今大会は、6月11日に開幕を迎える。
出場国数はこれまでの32から48に増え、試合数も104に増えた。
『Guardian』によれば、FIFAは今大会の放映権について、いまだに中国とインドとの契約を締結できていないという。
両国の人口はあわせて約27億人にもなるが、代表チームはともに予選で敗退している。
当初、FIFAは、インド側に1億ドル(約157億円)、中国には2.5億~3億ドル(約393億円~472億円)ほどの金額を提示。その金額は引き下げられたものの、いまだに契約は成立していない。
インドへの提示額は、3500万ドル(約55億円)ほどにまで下がったとされている。これは2014年大会の9000万ドル(約141億円)、2018年大会の6200万ドル(約97億円)と比較すれば格安といえる金額。
それでも、現時点でインドの放送局が提示している最高額は、2000万ドル(約31.5億円)にとどまっているという。
理由のひとつとみられているのが、インドでの放送時間帯。午前0時頃にキックオフされる試合が14試合ほどしかない。
ただ、インドサッカー連盟の元幹部は、「ワールドカップはUEFAチャンピオンズリーグとほぼ同じ時間帯に行われるが、インド人はそれらの試合も観戦している。また、この時期にワールドカップが開催されるのは初めてではなく、インド人は過去にも観戦してきた」として、時間帯が理由という話を否定している。
そのうえで、元幹部は、インド放送業界における選択肢不足、金銭面、そして信頼の欠如が要因と指摘。
「インドのスポーツ放送市場には本当の競争がなく、それがFIFAにとってより難しいものになっている。そしてその市場の中で、主要スポーツになっているのはクリケット」としている。
また、インド・ルピーが対ドルで着実に下落しているという事実もある。
一方、FIFAは、中国への提示額を1.2億~1.5億ドル(約190億~236億円)に引き下げるというが、中国国営放送CCTVの予算規模は、6000万~8000万ドル(94億~126億円)ほどで、遠く及ばない。
中国の場合は、時差による放送時間帯と、代表チームが2002年大会以降ワールドカップの舞台から遠ざかっていることがマイナス要因に挙げられている。
それでも、中国とは今週中、インドとは2週間以内に契約がまとまる可能性もあるようだ。
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FIFAにとって、世界人口の3分の1以上を占める2カ国との契約を結ばないという選択肢は現実的ではないものの、両国がこれほど交渉を引き延ばした末に大幅な減額を受けられるのであれば、他国もその動向を見逃すはずがなく、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長にとっては頭痛の種になっているという。
筆者:井上大輔(編集部)

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