「最近、毎日新鮮な茶葉を5トンほど仕入れている」。茶葉を広げて乾燥させる作業をしながら、製茶業者の江娟(ジアン・ジュエン)さんはこう話した。

江さんの経営する秦絲茶業は中国の西北地域における有名な茶葉産地・陝西省漢中市西郷県にある。今年は雨がタイミングよく降り、茶葉の生育に適しており、同県では茶葉が豊作で品質も良いという。4月上旬の製茶の最盛期を迎え、江さんは飛び回るように忙しい毎日を送っている。

緑茶の製造工程では、新鮮な茶葉を収穫したその日に炒る作業を行わなければならない。茶葉を広げて数時間乾燥させた後、作業場の機械がゴーゴーと音を立てる中、江さんと従業員は夜7時から夜通し炒る作業を行う。「毎日1~1.5トンの乾燥茶葉を確実に出荷できるようにしなければ、大手顧客の旺盛な需要に対応できない」と話す。

同省の茶葉生産トップ県である西郷県の茶葉生産の状況は、多くの茶業者の売り上げに大きく関わる。江さんのところには春になると各地の業者から注文が相次ぎ、予約量はすでに前年同期を上回って45トンに達した。最大の注文は浙江省からのもので、予約量は20トンに達する。

西郷県のエコロジジカル茶園の面積は2万4000ヘクタールに達し、これまでに26万人が茶葉によって豊かになった。2025年には「干毛茶」(天日乾燥したお茶)の付加価値額が29億6800万元(約682億6400万円)に達した。長年にわたる発展を経て、同県には現在、茶葉の栽培から生産加工まで、さらにはお茶を味わいながらのリラクゼーションにまで及ぶトータルチェーンの茶産業が構築されている。

郊外に出かけて春の景色を楽しむピクニック、お茶を味わいながらのリラクゼーション、お茶を学ぶ旅、茶文化体験など、お茶と観光が融合的に発展する中で、豊富で多彩な業態が出現し、消費市場を効果的に刺激している。こうしたことを受けて、西郷県では「春の経済」の好調さに拍車がかかっている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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