メタンは主な温室効果ガスの一つであり、畜産業からのメタン排出がその主な発生源の一つです。中国科学院水生生物研究所と南京農業大学、江漢大学、吉林農業大学、西北工業大学などによる合同研究チームはこのほど、反芻(はんすう)動物の第一胃に住むルーメン繊毛虫からヒドロゲノソーム、すなわち水素産生細胞小器官を発見し、ルーメン繊毛虫が反芻動物のメタン排出を制御する中核的なメカニズムを解明しました。
同研究チームは、6科18属のルーメン繊毛虫のゲノムデータベースを構築し、複数のルーメン繊毛虫の体外における嫌気培養法を確立したほか、ルーメン繊毛虫の生物資源バンクも構築しました。チームはまた、豊富な研究データに基づき、ルーメン繊毛虫の体内にある内膜系に由来する単層膜を持つ新たなタイプのヒドロゲノソーム、すなわち水素産生細胞小器官を初めて発見しました。ヒドロゲノソームに含まれるヒドロゲナーゼ(水素活性化酵素)と酸素還元酵素は、水素の生成およびルーメン内に混入した酸素の除去において重要な役割を果たしており、これによってメタン生成菌にメタン産出のための基質と嫌気性環境を提供することで、メタンの産出に顕著な影響を及ぼしています。
研究者によれば、この研究成果は畜産業のグリーン化と低炭素化発展や温室効果ガスの排出削減技術の開発に重要な理論面の支えを提供するとのことです。(提供/CGTN Japanese)











