中国メディアの参考消息はこのほど、「中国では人工知能(AI)が急速に物理世界に進出している」とする米CNBCの記事を取り上げた。
記事によると、中国のクラウド企業がこぞってOpenClawの宣伝に奔走する中、杭州のあるスタートアップ企業は、ユーザーがOpenClawのAIエージェントに音声コマンドを送信できるデバイス「EinClaw」を開発し、その最初の100台をこのほど出荷した。
OpenClawの機能はロボットにも搭載されつつある。蘇州にあるスタートアップ企業のJOYINは、同社の人型ロボット「Zeroth M1」がそれを最初に実現したと発表した。
これらを総合すると、インターネットのみのAIからハードウエアへと、業界全体で変化が起きていることが示唆される。
テンセントが出資するOpenPieの創業者兼最高経営責任者(CEO)、Ray Von氏は、「クラウドネイティブは少し時代遅れだ。技術自体は便利だが、ビジネスモデルが少し時代遅れだ。データ主権が懸念事項となっている」と語る。
クラウドデータシステムの構築を目的として設立されたスタートアップ企業の発言としては、これは非常に大きな意味を持つ。
中国の数百万もの工場は、クラウドのみのAIの限界を示している。Von氏によると、製造業者はAIによる効率化には関心を示しているものの、機密情報をクラウドに送信することには懸念を抱いている。そのため、OpenPieは、低コストの中国製チップを使ってAIツールをローカルで実行できるデバイスを開発している。
物理世界への進出は、Style3Dのようなソフトウエア中心の企業にも変革をもたらしている。
ハードウエアのトレンドを追いかけているのはスタートアップ企業だけではない。ドイツのフォルクスワーゲンを含む自動車メーカーはこのほど、ドライバーの音声コマンドに応答する車載AIツールを展開すると発表した。(翻訳・編集/柳川)











