2026年5月14日、中国メディア・第一財経は、英国のスポーツカーメーカーであるロータス・グループが完全電動化戦略を修正し、ガソリン車とハイブリッド車の展開を再開すると報じた。

記事は、中国・吉利HD傘下であるロータス・グループの馮擎峰(フェン・チンフォン)CEOが全従業員に送った内部メールで、新戦略「フォーカス2030」を正式に発表したと紹介。

新戦略では、これまで掲げてきた完全電動化路線を打破し、市場の条件が整うまで移行を保留した上で、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、ガソリン車を並行して提供することを明言していると伝えた。

そして、戦略転換の背景について、EVスーパーカー市場の成長が期待を大きく下回り、これまでの完全電動化計画が急進的すぎたという判断があるとし、盲目的に販売規模を追うのではなく、より高い利益率の確保に焦点を当てる方針だと解説した。

また、具体的な製品計画として、軽量・高出力を実現したガソリンエンジンのスポーツカー「エミーラ 420」を数週間以内に発表し、2028年にはV8ハイブリッドユニットを搭載した新型スーパーカー「タイプ 135」を投入する予定だと紹介。21年に「最後のガソリン車」として発表されたエミーラ以降、次世代の純粋なガソリン車は作らないとしていた方針が明確に転換したことを伝えている。

記事は、同社が昨年の決算で、販売台数の減少により売上高が約5億2000万ドル(約810億円)にとどまった一方、高利益モデルへのシフトやコスト削減により、純損失は前年同期比58%減の4億6000万ドル(約720億円)まで縮小したことに言及した。

その上で、同社が27年の黒字化と年間生産3万台という目標を掲げており、達成に向けて、英国の製造拠点であるロータス・カーズと上場企業のロータス・テクノロジーを年内に統合し、ガバナンスの簡素化と経営効率の最大化を推進すると伝えた。(編集・翻訳/川尻)

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