中国最大の低価格コーヒーチェーン・瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)は5月18日、アルコール入りの特製ドリンク2種類を発売し、アルコール市場に正式参入しました。同ブランドは2023年に茅台(マオタイ)酒とコラボレーションした「醤香ラテコーヒー」を発売しましたが、アルコール度数が0.5%未満だったため、酒類としては管理されていませんでした。

同社は年初から深セン市や上海市などの一部店舗で、ジン、梅酒、ウイスキーなどを加えたアルコール入り新商品のテスト販売を行っていました。今回全国で発売された2種類は、初期テストでの販売が好調だったことから、全国市場での検証を決定したものです。

ここ1年、「日咖夜酒(昼はコーヒー、夜は酒)」が中国のコーヒー・飲料チェーン企業の新たな注目分野となっています。夜間にコーヒーを飲む消費者が少ないことから、業界関係者は、この取り組みの本質は店舗資源を終日最大限活用し、アイドルタイムを有効活用して効率化と増収を図ることだと指摘しています。

現在、中国の挽きたてコーヒー市場の普及率は上昇を続けており、業界全体が規模拡大による高度成長期を終え、既存市場で競争する成熟段階に入っています。報告書によりますと、2026年2月までの12カ月間で、中国のコーヒー店舗数は17万3000店から22万6000店へと30%以上増加しました。

2018年に開業したラッキンコーヒーは、わずか数年で急成長を遂げました。最新の発表によりますと、店舗総数は3万3000店に達しています。2025年の通期売上高は前年比43%増の492億9000万元(約1兆1500億円)、年間ドリンク販売数は41億杯でした。

ただし、2026年第1四半期を含む一部の四半期では、同社の純利益はすでに減少に転じています。継続的な価格競争が企業のコストや商品の収益力に打撃を与えており、各社は増収と質的向上のための新規事業を必要としています。

中国の食品産業アナリスト朱丹蓬氏は、「昼はコーヒー、夜は酒」というモデルは全年齢層や多様な消費シーンのニーズを満たすことができ、コーヒー企業にとって新たな成長分野である半面、新たな課題でもあると指摘しています。

店舗の資材、人員、運営などの調整が必要になるためです。さらに、このモデルではブランドが実情に応じて個別店舗ごとにテストを行う必要があり、むやみな大規模展開はできないため、今後の動向をさらに注視する必要があるとしています。(提供/CGTN Japanese)

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