2026年5月26日、香港メディアの香港01は、四川省華鎣市の観光施設で発生した「滝ブランコ」転落死亡事故を機に、高所遊具業界の安全管理問題が浮き彫りになったと報じた。

報道によると、四川省華鎣市の瑪琉岩探検公園で3日、16歳の女性観光客が「滝ブランコ」を体験中に死亡した。

「滝ブランコ」は高所のプラットフォームから滑車で移動し、約10メートル離れた岩壁のない地点で滑車から切り離され、滝を背景に大きく空中をブランコのように揺れる仕組みになっていたが、事故当時はプラットフォームから出発直後に滑車とつながる背中のロープが突如外れ、落下した女性が岩壁に激突した。

華鎣市の事故調査チームは、現場従業員の操作が不適切で、女性が安全な位置に到達していない状態で滑車からの切り離しスイッチを入れてしまったことが事故の原因と判断。当局が公園と関係企業に営業停止処分を下したほか、企業の事故責任者に刑事強制措置が取られた。

記事によると、業界で10年以上活動する高所遊具開発者の王海(ワン・ハイ)氏は、当該設備には誤操作による想定外の切り離しを防ぐ「フールプルーフ設計」が欠如していたと指摘した。

16歳少女が「滝ブランコ」で死亡、類似施設約100カ所で無許可営業、リスクある模倣設備が横行―中国

また、中国国内の特殊設備検査研究機関に勤めるエンジニアの呉暁(ウー・シアオ)氏は、新しいタイプのアトラクションはカテゴリー分けが不明瞭であり、検査機関に専門の検査技術基準が存在しないことを問題点として挙げた。

記事は、現在中国国内で稼働している類似施設は約100カ所あるが、正式な検査プロセスを完了し、合法的な許可証を取得しているものは一つもないと指摘。一部の観光地が他所の現場を視察し、安全装置が欠如した「模倣品」を作っている実態を伝えた。

16歳少女が「滝ブランコ」で死亡、類似施設約100カ所で無許可営業、リスクある模倣設備が横行―中国

また、規定に適合した設備の設置には150万~200万元(約3500万~4700万円)かかるのに対し、模倣品なら30万~40万元(約700万~930万円)に抑えられることも、安全リスクのある模倣品を横行させる大きな要因になっているとの見方を示した。(編集・翻訳/川尻)

編集部おすすめ