5日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比205.57ポイント(0.81%)安の25047.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が35.29ポイント(0.42%)安の8466.62ポイントと3日続落した。売買代金は1498億6380万香港ドルとなっている(4日前場は1438億560万香港ドル)。

 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米中の指標発表が気がかりだ。米国では今夜、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の方向性を決めるうえで重視する5月の雇用統計が発表される。中国では来週9日に5月の貿易統計、10日に5月の物価統計などが公表される予定だ。また、昨夜の米株市場で半導体などハイテク株が売られたこともマイナス。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.2%安と、6日ぶりに反落した。
 ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国経済の過度な景気不安が薄らいだほか、政策に対する期待感が継続している。経済協力開発機構(OECD)が先ごろ発表した最新の「世界経済見通し」では、中国の2026年成長率予測が前回3月時点の4.4%から4.5%に上方修正された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が5.5%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.8%安、即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)が4.7%安と下げが目立った。
 セクター別では、半導体が安い。瀾起科技(6809/HK)が7.7%、兆易創新科技集団(3986/HK)が6.9%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が5.7%、上海壁仞科技(6082/HK)が4.8%ずつ下落した。

 自動車セクターもさえない。蔚来集団(9866/HK)が2.9%安、小鵬集団(9868/HK)が2.7%安、賽力斯集団(9927/HK)が2.1%安、北京汽車(1958/HK)が1.7%安で前場取引を終えた。そのほか、自動運転システムの文遠知行(800/HK)が9.5%安、小馬智行(ポニーAI:2026/HK)が7.1%安、ライダー(LiDAR)の禾賽科技(2525/HK)が4.3%安、図達通(2665/HK)が2.7%安と値を下げている。
 半面、海運・港湾セクターはしっかり。中遠海運HD(1919/HK)が7.3%、東方海外(316/HK)が5.6%、海豊国際HD(1308/HK)が3.1%、天津港発展HD(3382/HK)が1.5%、遼寧港口(2880/HK)が1.2%ずつ上昇した。
 本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%高の4075.32ポイントで取引を終了した。金融が高い。資源・素材、インフラ関連、運輸、医薬、不動産なども買われた。半面、半導体は安い。公益、自動車も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ