中国人旅行客による爆買いは日本で広く知られたものとなったが、中国人が日本で爆買いしているのは家電製品や日用品だけではないようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、韓国メディアの報道を引用し、中国人富裕層が日本の旅館を爆買いしていると伝えている。


 記事は「日本に出かける中国人旅行客の増加により、多くの中国資本が日本の伝統文化の1つである旅館の買収を希望している」と説明。これには「中国人の日本旅行が、大都市での買い物から地方温泉や文化遺産を楽しむことに変化している」という背景も関係していると指摘した。

 また「温泉で有名な山梨県笛吹市で、最近1年間に中国人が所有するようになった旅館や温泉ホテルは6軒もある」と説明。さらに韓国不動産研究機構都市未来総合研究所の分析を紹介、同分析は「中国資本による日本全国の旅館買収の正確な規模はまだ不明だが、少なくとも旅館買収の多くは中国資本によるもの」と説明している。

 旅館の爆買いは、日本製の家電製品や日用品の爆買いとは異なる意味を帯びる可能性があるのは明白だろう。日本製の家電製品や日用品などのモノであれば、どの国籍の人が購入しようとその影響は購入者の個人かつ限られた生活範囲のなかで生じるだけだ。

 しかし記事も指摘しているとおり、温泉旅館は「日本の伝統文化の1つ」であるという内外の認識がある。従って日本の旅館を中国人が買収してそれを経営するということは、旅館という日本の伝統文化の1つに何らかの影響が及ぶ可能性があるということだ。今後日本の旅館文化に中国資本がどのような影響を与えていくかはまだ分からないが、良い影響が生じることを望みたい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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