中国人にとって高級車は、不動産と同じように自分のステータスを周囲に誇示するツールとなっているため、収入をはるかに上回る額の高級車を借金をしてまで購入する人は決して珍しくない。そうした中国人の感覚からすると、「日本の一人当たりGDPは中国の4倍に達するというのに、街中を走る高級車は中国と比べると非常に少なく、若者の自動車離れが進んでいるのは理解に苦しむ」と主張した。
確かに中国の都市部では高級外車を頻繁に見かけるが、逆に日本で目に付くのは軽自動車の多さであり、メンツを気にする中国人が不可解に感じるのも頷ける。記事は、日本人が中国人のように高級車に執着しない理由について独自に分析し、「日本では公共交通機関が発達していること」、「駐車スペースが少なく、駐車料金が高いこと」、「高級車は税金や保険料が高く、維持費がかかる」といったデメリットを考慮しなければならないと伝え、都市部で生活する日本人は高級車どころか自動車そのものを所有しない人も少なくないと主張した。
日本では自家用車の世帯あたりの普及率は1を超えており、まさに「一家に一台」という状況となっているが、各都道府県によって普及率には大きな差があるのが現状だ。記事が指摘した要因も確かに当てはまる部分はあるだろうが、日本人は自分の生活スタイルを考慮して実用的な車を購入しており、中国人のように他人からどう見られるかという「メンツ」を考慮して車を選ぶ人は少ないと言えるだろう。
記事は、日本人が実用性を重視し、自分の経済力の範囲で車を選んでいることに比べると、「生活が苦しくても、メンツのために借金をしてまで高級車に執着する中国人の姿」が恥ずかしく感じられると吐露している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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