22日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比350.47ポイント(1.32%)安の26137.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が138.62ポイント(1.55%)安の8804.92ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1229億4200万香港ドルとなっている(21日前場は1087億8920万香港ドル)。

 投資家の慎重スタンスが再び強まる流れ。米イランの対立が長期化するとの見方が広がり、原油相場の高止まりも警戒されている。米イランの一時停戦期限を日本時間23日午前に控える中、トランプ米大統領は21日、仲介国パキスタンの要請を受け、協議が終了するまでイランとの停戦を無期限に延長すると表明。同時にイラン港湾の封鎖を維持する考えも示した。イラン側は、「海上封鎖が続くことは、紛争の継続を意味する」と米国を非難している。また、ハンセン指数は前日、2月27日来、約2カ月ぶりの高値水準を回復しただけに、売り圧力の高まりも意識された。ただ、武力衝突が激化するとの懸念は後退。和平交渉は徐々に進むとの期待もあり、下値は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民営教育サービス事業者の新東方教育科技集団(9901/HK)が5.3%安、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が4.9%安、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が4.0%安と下げが目立った。
 セクター別では、海運が安い。中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.7%、東方海外(316/HK)が3.8%、海豊国際HD(1308/HK)が3.7%、中遠海運HD(1919/HK)が1.9%ずつ下落した。
 ネット関連のテック銘柄も急落。
京東健康のほか、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が5.8%安、中国音楽配信大手の騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:1698/HK)が4.3%安、中国オンラインゲーム大手の網易(ネットイース:9999/HK)が3.6%安で前場取引を終えた。ハンセン科技(テック)指数は2.2%安と続落。他の主要指数をアンダーパフォームした。
 半面、半導体と人工知能(AI)技術の一角は物色される。英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が6.0%高、ASMPT(522/HK)が4.5%高、兆易創新科技集団(3986/HK)が3.3%高、北京智譜華章科技(2513/HK)が4.9%高、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が1.9%高で引けた。半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMPTについては、1~3月期決算の利益3倍が好感されている。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%高の4095.07ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。素材、自動車、保険・証券なども買われた。半面、銀行は安い。宇宙・軍需産業、エネルギー、食品飲料、エネルギー、運輸も売られた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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